麦と大地に絡めた、豊穣の秋のフリット | News & Features | BLUE NOTE TOKYO

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麦と大地に絡めた、豊穣の秋のフリット

麦と大地に絡めた、豊穣の秋のフリット

[MONTHLY BEST CHOICE | SPECIAL NOVEMBER MENU]THIS MONTH'S SPECIAL MENU麦と大地に絡めた、豊穣の秋のフリット

「ライブを楽しみながら飲める、大人の夜に上質なビールを」というテーマのもとに誕生した
「ブルーノート東京ビール」。深まりゆく秋にぴったりなこのオリジナルビールに合わせて
提案するひと皿は、フランス料理のタッチで仕上げた、かつて味わったことのないフリットだ。

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風味豊かなベーコンと融合。シャプリューで仕上げる贅沢フリット


ゴールドの美しい液体と、きめ細やかな泡。アルコール度数を4.5%と絶妙なバランスに抑えることで、飲み疲れがなく、キレがよい。「ブルーノート東京ビール」は、アルコールの重さは苦手だが、ホップの香りや苦みは欲しいという"ホップ好き"にファンが多い「Session IPA」スタイル。喉越しにキュッと余韻を放つ大人の苦みが持ち味のビールだ。その華やかな香りとモルトの絶妙な苦みに合わせて、長澤シェフが「晩秋のフリット」なるひと皿を編み出した。

名前からもお察しいただくとおり"じゃがいも"が主役のこの料理、シンプルなようでいて実はなかなか手がこんでいる。まず、もち豚の自家製ベーコンを紹興酒と塩で一晩マリネし、低温で調理、カルダモンの種子や実山椒、黒胡椒と和える。甘みが濃い折笠農園のじゃがいもはフリットし、ビネガーで酸味のバランスを加える。この2つを合わせ、最後はシャプリュー(カリカリに炒めたキヌア、アーモンド、くるみ、パセリ、ローズマリー、タイム、パン粉で和える)というフランス料理の技法で食感よく仕上げるのだ。

"大地"を感じる素材を集め、ベーコンやスパイスのアクセントがビールの余韻に複雑に絡み合う晩秋のフリット。深まりゆく秋、ライブの幕間にいかがだろうか。

photography = Jun Hasegawa
text = Akari Matsuura

 

CHEF

 シェフ

長澤宜久(ながさわ・たかひさ)
'91年に渡仏し三ツ星「ラ・コートドール」他、各店で経験を積む。帰国後、'01年南青山「アディング・ブルー」、丸の内「レゾナンス」シェフ、2013年全店舗のシニアシェフに就任した。

《REPORT》 「ブルーノート東京ビール」第三弾の旅へ

「Session IPA」の人気が過熱するとともに、今では生産が追いつかないこともある「ブルーノート東京ビール」。そろそろ第三弾をつくりませんか?との提案を携えて、開発を担当する木内酒造の本拠地、茨城県那珂市鴻巣を訪ねた。

今からさかのぼること約2年前の秋、26周年のアニバーサリーを迎えたブルーノート東京が、木内酒蔵との共同開発したオリジナルビールが「ブルーノート東京ビール」。クラフトビールファンが今もっとも注目する「Session IPA」スタイルで、さらに注目度No.1のアマリロホップを贅沢に使用。麦汁を煮沸後にホップを加え、ホップの香りをより引き立てる「ドライホップ製法」を採用したスムースな味わい、鮮烈な苦味が特徴のビールだ。

このビールがメニューに登場して以降、想像以上の反響に現場は沸いた。華やかな香りとホップの苦み、飲み疲れしない軽さ。「こういうビールが飲みたかった!」という声。まさにビールを愛する大人たちが求めていた理想のスタイルだったのだ。

そんな「ブルーノート東京ビール」だが、そろそろ第三弾をつくりたいという機運も高まりつつある。「ならば直接木内さんを訪ねてみよう」。ブルーノート東京チームはさっそく木内酒造(常陸野ネストビール)のある茨城県那珂市鴻巣へと向かった。

現地で迎えてくれたのは、木内酒造・専務、木内洋一さん。ネストビールがここ10年程で次々と世界進出を果たすきっかけにもなった、海外戦略の重要なキーパーソンでもある。

「次はどんなビールがいいと想いますか?」と問うと、「音楽とゆっくり楽しめるスタイル、セゾンかな」と専務。「アルコール度数の低いベルギースタイルで、ワイルドの極致。でも、瓶内発酵するがゆえに1本1本にストーリーがある」

ビールの醸造スタイルはざっと100以上あると言われるなかで、次はどんなスタイルのオリジナルビールが完成するのか、ここから先の密談の内容は発売までのお楽しみに!

instrument
①本社から車で約10分ほどの距離にある「常陸野ネストビール」の工場に到着。②仕込みの最初のステップ。破砕した麦を6,000リットルのタンクへ移動した後、ここでは、麦のジュースを造り→ろ過→ホップ添加→ワールプール→麦汁冷却の5つのプロセスを6個のタンクで行う。③ネストビールで使用している麦のサンプル。こうしてみると本当に種々様々だ。④アルコール発酵のプロセス。エールは10日間、ピルスナーは2週間。それぞれ温度管理が要となる。
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⑤、⑥醸造工程を見学する途中、ラベリングの工程も覗かせてもらう。⑦ビール醸造でもっとも重要な「糖化」のステップ。ここでは10,000~20,000リットルのタンクが18個稼働する。
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⑧木内専務と「第二弾」を密談中のブルーノート東京チーム。「西海岸ではサワービールが来ているけど、あれはどう思う?」ビール好き同士、話題が尽きない様子。⑨醸造工程を見学する途中、ラベリングの工程も覗かせてもらう。

photography =  Shohei Ninomiya
text = Akari Matsuura

※「ブルーノート東京ビール」第一弾のSession IPAにつづき、第二弾としてアメリカン・ウィート・エールが登場。現在、新たに"第三弾"を企画中。

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