山中千尋、菊水を楽しむ。公演限定コラボメニュー登場 | News & Features | BLUE NOTE TOKYO

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山中千尋、菊水を楽しむ。公演限定コラボメニュー登場

山中千尋、菊水を楽しむ。公演限定コラボメニュー登場

KIKUSUI × BLUE NOTE TOKYO 吟醸酒を際立たせる、艶やかな秋の一皿

 ピアニスト山中千尋さんの公演を記念して、コラボレーションメニューが登場。シェフ長澤が銘酒「無冠帝」とのペアリングを熟考し生み出した一皿を前に、好みの料理、日本酒、そして音楽について語り合った。

photography = Kenichi Yamaguchi (JAMANDFIX)
interview & text = Tomoko Kawai

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長澤公演限定のメニュー「甘エビとホタテのコンポジション レモンと蜂蜜のヴィネグレットとバニラのパフューム」です。

山中きれい! 立ち上る香りだけで、もう日本酒が飲みたくなりますね。

長澤生の甘エビ、炙ったホタテ、それにいちじくをハニーマスタードドレッシングで和えました。レモンの皮をたっぷり入れて、香りと少しの苦みを出して。その下には、フロマージュブランとシェーブルチーズで酸味を。エビのペーストを塗ったクルトンを添えています。

山中発想が素晴らしいですね。

長澤山中さんの最新アルバム『プリマ・デル・トラモント』を聴いて、ジャケットを見て、イメージをふくらませました。すごくいいアルバムですよね。厨房でも聴いています。音色に軽快さと甘い雰囲気を感じたので、料理もそれをテーマにしています。

山中ありがとうございます。タイトルは「夕暮れの前に」という意味なんです。それもあって、この料理が私には夕暮れの太陽に見えます。影の長い秋の夕方の色彩。エビ、ホタテ、ホワイトアスパラにいちじく...。私の大好きな食材がいっぱいです。

長澤日本酒は、普段よく飲まれますか?

山中好きですね。まるで極上の水を飲んでいるようで。旅の前に空港のバーで一杯飲んで、気持ちを上げたり、N.Y.の日本酒バーで「菊水」を飲むことも。「菊水」はニューヨーカーにも人気なんですよ。「無冠帝」は日本でしか飲めないお酒なので、私にとって特別感があります。

長澤「無冠帝」は甘すぎず、香りも強く開きすぎない。爽やかだけど、旨みのある料理とよく合うお酒ですよね。お酒を意識して、とろろ昆布とパンチェッタ、エビのパウダーをアクセントにしています。ぜひ、料理とお酒を一緒にお召し上がりください。

山中いただきます。うわぁ、いい意味で予想を裏切られる味。最初にエビと昆布の香りがふわーっと広がって、爽やかな柑橘とバニラの香りも感じます。なんだろう、このハーモニー。ジャズの複雑なコードのように、要素が複雑にからみ合う。親しみやすくて素直に「おいしい」と思えるのに、スノッブな面も感じます。

長澤ひとつひとつはシンプルなんです。口の中で混ざり合ったときに、思わぬ味になるように苦心しました。

山中「無冠帝」を口に入れると、ぐっと味が深まりますね。これもハーモニーが意外で、面白くて新鮮。スッキリとした飲み口で、料理と合わせるとまるでグラッパみたいに感じます。日本酒を苦手に思っているかたにも、ぜひ試していただきたいペアリングですね。

長澤お酒のシャープな味わいが、料理の甘い香りを引き締める効果もあります。

山中この組み合わせは、音楽を聴きながらいただくのにすごくいいですね。このお料理を食べながら、ライヴを聴いてもらいたいな。ブルーノート東京の空間、食事、お酒を五感で楽しんでいただけたら、最高です。

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山中千尋(やまなか・ちひろ)
N.Y.を拠点に活動するジャズ・ピアニスト。 2011年に米メジャー・レーベルのデッカ・レコードと契約し全米デビュー。6月には新作『プリマ・デル・トラモント』をリリースした。著書に『ジャズのある風景』。
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長澤宜久(ながさわ・たかひさ)
ブルーノート・ジャパン グループシニアシェフ。'91年に渡仏、各地方の名店で経験を積む。帰国後も料理人や生産者と交流を重ね、日本の文化や伝統食材も取り入れながら食と音楽をテーマにメニューを考案する。
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甘エビとホタテのコンポジション
レモンと蜂蜜のヴィネグレットとバニラのパフューム
¥2,000(税別)
無冠帝 ボトル(300㎖) ¥1,600(税別)

[提供期間]
山中千尋 フィーメイル・トリオ
"プリマ・デル・トラモント" スペシャル・ライヴ 2019
2019年 10月13日(日)~10月14日(月)
https://www.bluenote.co.jp/jp/artists/chihiro-yamanaka/

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無冠帝
1881 年創業、新潟の蔵元・菊水酒造株式会社がつくる吟醸酒。現代の生き方、楽しみ、嗜みに映えるスタイリッシュな和酒として、冴えたキレのなかに程よい旨みを感じさせる。

菊水酒造株式会社
〒957-0011 新潟県新発田市島潟750
Tel : 0120-23-0101
※平日10:00 ~17:00(土日祝日等を除く)
http://www.kikusui-sake.com/

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