アンディ・アローのソウルを体現するカスタム・ギター | News & Features | BLUE NOTE TOKYO

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アンディ・アローのソウルを体現するカスタム・ギター

アンディ・アローのソウルを体現するカスタム・ギター

才色兼備な女性アーティスト、アンディ・アロー。
プリンス譲りのファンキーなグルーヴを生み出すステージにて、
絶大な信頼を置くカスタムメイドのギターをフィーチャー。

 カメルーン出身のアンディ・アローはプリンスに才能を見い出され、彼のバック・バンド、ニュー・パワー・ジェネレーションのメンバーに抜擢されるというエピソードを持つ女性シンガーソングライター。その彼女が初来日公演を敢行した。ファッション・モデルとしても活躍するスラっとした出でたちにアフロヘアでステージに登場したアロー。可愛らしい笑顔と歌声は、エスペランサ・スポルディングを彷彿とさせるが、彼女の持ち味はプリンスを魅了したグルーヴィなサウンド。バックのミュージシャンが奏でるタイトな演奏にのって、ギターを抱えて歌い踊る、麗しい姿に多くのオーディエンスが魅了された。

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 そんな彼女にとっての"パートナー"でもあるエレキ・ギターは、ドイツにてハンドメイドで生産される高級メーカー、ニック・フーバーのカスタム・モデル。同社のギターを使うきっかけについて「ステージに飛び入りしたときに、ギタリストから借りたのがニック・フーバーだった」と語るアロー。偶然出会ったハンドメイド・ギターの弾き心地にすっかり魅了されたようだ。

 このギターは彼女にとって初めてのオーダーメイド・モデルであり「私が身体が小さいから軽さにこだわった」というアローの言葉通り、ボディはセミ・ホロウ(空洞)を採用。ライブではセミホロウらしい暖かみのある音色を響かせていた。ヘッドとフレットボードには彼女のロゴがシルバーで刻印されたスペシャルな仕様になっている。
「私の音楽にとって重要なのは"ソウル"。私の演奏を聴いたオーディエンスがグルーヴを感じて笑顔になるのは、彼らと深い部分(ソウル)で触れあえているから。そういうフィールこそがすべてだと思っているわ」

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ネックには縞模様の木目が浮き出たタイガー・ストライプ・メイプルを使用。ゴージャスなルックスはアローのイメージにぴったり。

photography =Takashi Yashima
interview & text = Daisuke Ito
cooperation = Guitar magazine

Andy Allo(アンディ・アロー)
カメルーン出身の女性シンガーソングライター。自主制作した『UnFresh』がプリンスの耳に止まり、彼のバックバンドの一員になったことで話題となる。音楽家以外に、モデル/俳優としても活躍中。
伊藤大輔(いとう・だいすけ)
1980年生まれ。リットーミュージック刊「ベース・マガジン」「サウンド&レコーディング・マガジン」の編集を経て、現在はフリーランスとして雑誌やWEBの各音楽メディアに執筆するほか、映像作家としても活動中。

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