ベース・ヒーローKenKenの愛器 | News & Features | BLUE NOTE TOKYO

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ベース・ヒーローKenKenの愛器

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 RIZEやDragon Ashといったロック・フィールドに加え、
LIFE IS GROOVEでは極上のファンクを聴かせるKenKen。
どんな場面においても揺るぎない、そのサウンドの秘密とは?

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 先日、自身のバンドLIFE IS GROOVEを率いてブルーノート東京のステージを彩ったベーシスト、KenKen。彼曰く"プレイヤーとして認められないと立つことができない日本で唯一の場所"であり"神棚"と呼ぶほど憧れていたのが、ブルーノートのステージ。その"神棚"で相棒となった楽器が、彼が長年愛用するアトリエZのBK-4とRoman Birdだ。

 「アトリエZとの出会いは17歳の頃からで、楽器に育ててもらったってすごく思っているし、自分の色にもなったと思う。その一方で、アトリエZのベースとtc electronicのベース・アンプを軸にした俺のセッティングって、ホントに真実の鏡というか、諸刃の剣なんだ。触った瞬間に音が鳴る、くらいのレスポンスの速さで、ホントに扱いが難しいから普通に楽器を弾く感覚だとうまく弾けないと思う。そのかわり、この1本でどんな音も作り出せるよ。ものすごいメロウな音を出せるし、誰よりもエッジィなミドルも出せる。」

 BK-4はボディ材にアッシュを採用、プリアンプにバルトリーニのXTCT+MCT-375を採用したシグネイチャー・モデル。そしてそれとまったく同じ材構成でありながら、ルックスもサウンドも別の方向を狙ったRoman Bird、両モデルとも本人のトレードマークになっている。どんなジャンルの音楽にも対応するこれらの楽器は、振り幅の広い活動を続けるKenKenの哲学に合致したモデルと言えるだろう。

 

ベース・アンプはtc electronicのBlacksmithを愛用。キャビネットRS410と組み合わせて使用する。

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KenKenが所有するBK-4とRoman Birdのペグには、自身のトレードマーク・ロゴが刻印されている。

 「そもそもアトリエZっていうブランドって、フュージョンっぽいイメージだったんだ。それを言い換えると、ものすごく上質で良い音っていうこと。あるとき、そのサウンドをほんの少し汚すと、俺っぽいニュアンスになることに気づいて。楽器って、弾く人がどんどん育てていくものだと思うし、同時に一緒に育っていくものだってつくづく思うよ。」

photography = Takashi Yashima
interview & text = Takahisa Kondo
cooperation = Bass magazine

KenKen(ケンケン)
1985年、東京都生まれ。RIZE、Dragon Ash、WAGDUG FUTURISTIC UNITY、the day、獄門島一家など、バンドに参加するほか、近年はムッシュかまやつ、山岸竜之介らとLIFE IS GROOVEを結成。ベース・シーンを牽引する存在となる。

近藤隆久(こんどう・たかひさ)
1975年8月16日、大阪生まれ。2000年にリットーミュージックに入社、紆余曲折を経て2005年にベース・マガジン編集部に配属。「ベースの日実行委員会」のメンバーとして動くなど、ベース・シーンを盛り上げる活動に尽力している。

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