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[インタビュー|MY INSTRUMENT]ロベン・フォード

[インタビュー|MY INSTRUMENT]ロベン・フォード

上質な音を生み出すロベンの選択

温かみのあるヴォーカルと持ち前の鮮やかなギター・プレイ、息の合ったバンド・サウンドで会場を魅了したロベン・フォード。ロベンの骨太なシグネイチャー・トーンを生み出す機材たち。

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 新作『ア・デイ・イン・ナッシュビル』を引っ提げて来日公演を果たしたロベン・フォード。ライヴで使用したギターは白い60年製フェンダー・テレキャスター(上の写真でロベンが持っているギター)とチェリー・サンバーストの66年製エピフォン・リヴィエラ(右写真)の2本。ステージではおよそ半々の使用頻度で、ブルース・ロック・テイストの曲はテレキャスター、前作『ブリンギング・イット・バック・ホーム』のようなソウルフルなナンバーはリヴィエラという使い分けだった。テレキャスターはザ・ブルー・ライン時代の93年頃に手に入れたもので、フロント・ピックアップが巻き直されている他、ペグを交換。リヴィエラは80年代に購入したもので、買ったままずっと弾かずにいたが、2002年の『ブルー・ムーン』で初めて使用。前作『ブリンギング・イット・バック・ホーム』では全面的に使われており、アルバム・ジャケットにもリヴィエラを持つロベンの写真が採用されている。

「リヴィエラはもともとフラットワウンド弦(表面が平らのジャズ・ギター用の弦)が張ってあってね。ビバップ・スタイルのジャズ・ギターが弾きたいと思って買ったんだ。でも、ビバップは全然弾けなくて(笑)。それで、ずっとしまっておくことになったのさ」とロベンは茶目っ気たっぷりに笑う。

 アンプは長年愛用のダンブル・オーヴァードライヴ・スペシャル。エフェクトボードは右下の写真のようになっており、Xotic EP Booster(ブースター)、リヴァーブ、ディレイは常にオン。アンプのオーヴァードライヴは使わず、プレイ内容に応じてアンプのブースト・スイッチとオーヴァードライヴのZendriveをオン/オフしているという。

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ミニ・ハムバッカーが特徴のエピフォン・リヴィエラ。ビグスビー・ヴィブラートを外し、ストップ・テイルピースに交換している。
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足元に置かれたエフェクトボード。意外とシンプルだ。ZendriveとHALL OF FAMEは特にお気に入りのエフェクターとのこと。


Photography =  Keisuke Akabane
interview & text =  Shinichiro Sekiguchi

Robben Ford(ロベン・フォード)
セッション・シーンで活躍後、90年代は自己のグループ、ザ・ブルー・ラインで独自のブルース・スタイルを追求。現在はおもにソロで活動中。上質で洗練されたギター・ワークに定評がある。
関口真一郎(せきぐち・しんいちろう)
1970年生まれ。『ギター・マガジン』(リットーミュージック刊)や楽譜書籍の編集を経て、現在は音楽/楽器/教則系ライターとして活動中。ブルースを中心とした演奏活動も行なっている。

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