こだわりの卵を、オマール海老カレーで味わうという贅沢。
[MONTHLY BEST CHOICE | SPECIAL SEPTEMBER MENU]THIS MONTH'S SPECIAL MENUオマール海老カレーこだわり卵のスクランブルエッグ
ブルーノート東京の長澤シェフが、日本各地で出会った食材をテーマに提案する今月のひと皿。
9月はブルーノート東京の厨房で10年来親しまれている大阪の「こだわり卵」を、意外な料理とのタッグで
あらためてフィーチャー。風味絶佳なオリジナルドリンクをチェイサーに、夏の名残を味わい尽くします。
栄養のバランスのよい飼料を与え、普通の卵より、ビタミンEをはるかに多く含有する日本一のこだわり卵。身体に必要な栄養素がこの小さな卵にぎっしりと詰まっています。
主役は卵?前代未聞のカレーが完成。
長澤シェフがさまざまな店舗で10年以上も愛用しているこだわりの卵がある。ふっくらと盛り上がった白身とやや赤みがかったオレンジ色の黄身が特徴的で「殻を割った時の色艶がとにかく素晴らしいんです」。シェフが讃えるその卵の名は「こだわり家族のこだわり卵」という。長らく様々な料理でも活躍しつづけてきたこの卵の豊かな風味とコク、美味しさはもちろんだが、見た目の美しさも同時に味わってもらいたい。そんな想いをこめて提案する今月のひと皿が、「オマール海老カレーこだわり卵のスクランブルエッグ」だ。
パラパラと歯ごたえよく仕上げたバターライスのまわりには、卵と相性バツグンの甲殻類(オマール海老)のジュや、親鶏のエサにも入れられているパプリカ、その他10種以上のスパイスをじっくり煮詰めた香味豊かなカレーを注ぐ。仕上げに定番の目玉焼き、ではなく、低温でゆっくり火を入れて作る色鮮やかなフランス流スクランブルエッグ仕立てをたっぷり添えて......。そんなフレンチの裏技で仕上げた、他では味わったことのないカレーである。
「端から少しずつ崩しながら味わってほしい」と長澤シェフ。ひと匙ごとにあらゆる方向から味蕾を刺激する、なんとも贅沢なセッションが展開する。
photography = Jun Hasegawa text = Akari Matsuura (edible.)
CHEF
長澤宜久(ながさわ・たかひさ)
ブルーノート東京グループシニアシェフ。'91年に渡仏し三ツ星「ラ・コートドール」他、名店で経験を積む。'01年に帰国後、南青山「アディング・ブルー」、丸の内「レゾナンス」シェフ、2013年全店舗のシニアシェフに就任した。