ジョン・マクラフリンが機材について語る | News & Features | BLUE NOTE TOKYO

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ジョン・マクラフリンが機材について語る

ジョン・マクラフリンが機材について語る

長年の親交から生まれた1本

強力無比の高速ピッキングと華麗なフィンガリングで
会場を大いに沸かせたジョン・マクラフリン。現在のステージの愛器は
ポールリードスミスとの長年の親交から生まれたカスタム・モデル。

 ようやく暖かな日も増えてきた3月下旬、ジョン・マクラフリン率いるザ・フォース・ディメンションが来日した。シンガポールからスタートし、タイや中国、韓国、インド、そしてパレスチナへと回るアジア・ツアーの一環だ。

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 マハヴィシュヌ・オーケストラ時代はダブル・ネック、シャクティでは共鳴弦付きギター、スーパー・ギター・トリオではオベーションなど、音楽性に合わせてさまざまなギターを持ち替えてきたマクラフリンだが、今回のライヴで使ったのはポールリードスミスのカスタム・モデル。これまでマクラフリンがポールリードスミスを弾いてきた印象はなく、少々意外だったのだが、マクラフリンとポールリードスミス(ポールリードスミス社の創業者)は旧知の仲だそうで、本器はポールリードスミスがマクラフリンのために製作し、4、5年前に手に入れたもの。通常のギター・ケーブル用の他に、ギター・シンセ・ピックアップ用のアウト端子も装備している(ギター・シンセはライヴで未使用)。ライヴではワイアレスを使い、ギターを爪弾きながらステージに上がる場面も見られた。

マクラフリンはかねてから機材やテクノロジーに関心が高く、足元のボードもさぞかし複雑だろうと思いきや、いたってシンプル。今はもうアンプは使わないそうで、セイモアダンカンのオーバードライヴをプリアンプとして使用している。

「音楽というのは世界で最も美しい力だよ。愛と情熱の言葉だ。だから音楽をやっている私は今でも健康的なんだろうね」と語るマクラフリン。今年、72歳を迎えたが、そんな年齢をまったく感じさせない超絶なテクニックと強烈なエネルギーに圧倒された一夜だった。

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ライヴで使用したポールリードスミス。指板のインレイにはセルティック・クロス・インレイを採用。
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オーバードライヴのセイモアダンカンTWIN TUBE CLASSICをプリアンプとして使用し、そこから卓に送っている。

photography = Keisuke Akabane
interview & text = Shinichiro Sekiguchi

John McLaughlin(ジョン・マクラフリン)
60年代からジャズ/フュージョンの第一線で活躍。マイルス・デイヴィス・バンドへの参加で、その名を世界に轟かせた。マハヴィシュヌ・オーケストラやスーパー・ギター・トリオで人気を不動のものに。
[公演データ]ジョン・マクラフリン(g)&ザ・フォース・ディメンション 2014 3.23 sun. - 3.26 wed.
関口 真一郎(せきぐち・しんいちろう)
1970年生まれ。『ギター・マガジン』(リットーミュージック刊)の元編集者で、フリーランスの音楽/楽器/教則系ライターとして活動するかたわら、ブルースを中心とした演奏活動も行なっている。

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