ジャズ・ロック界の巨人が待望の来日!
「音楽の時代」をリードし続けたハモンドオルガン。
伝説のクロスオーヴァー・ファンク・バンドが復活。
スウィンギン・ロンドン→UKジャズ・ロック→レア・グルーヴ/アシッド・ジャズ...どの時代においても、常に英国発の先鋭的な音楽カルチャーの先鋒としてシーンをリードしてきたキーボーディスト、ブライアン・オーガー。ジミー・スミスから大きな影響を受けたというその攻撃的で鋭角的なオルガンを武器に、現在もロック、ジャズ、ファンク、そしてクラブミュージックなど、ジャンルの垣根を越えた幅広い層のリスナーからの厚い支持を受け続けるジャズ・ロック界の巨人が待望の来日を果たします。
R&Bやブルース、ジャズなど黒人音楽への憧憬をピュアに真っすぐにアウトプット。モッズ達の圧倒的な支持を受け、ジュリー・ドリスコールをフィーチャーしたトリニティで爆走した'60年代。オルガン以外にもエレピやシンセを駆使し、"オブリヴィオン・エキスプレス"として洗練されたジャズロック/ジャズファンク・サウンドを打ち出した'70年代。DJ/クラブ・カルチャーからのフレッシュな視点で再評価され、元祖アシッドジャズとまで評された'80/'90年代。それ以降もマイペースで作品をリリースし、勢力的に活動を続けています。
今回は、1971年に結成された"オブリヴィオン・エキスプレス"名義での来日。2005年から活動を共にする息子のカーマ・オーガー(ds)を中心に、豊かな経験に基づいた巧者ならではのバンド・アンサンブルで、往年の名曲を楽しませてくれそうです。そして、特筆すべきはブライアンと共に"オブリヴィオン・エキスプレス"の看板でもあったヴォーカリスト、アレックス・リガートウッドの参加です。80年代初期のサンタナ・バンドでも輝きを放っていたソウルフルなハイトーン・ヴォイスは健在。この時代の代表曲"Straight Ahead"や"Inner City Blues"、アレックスの唄でもお馴染みの"Freedom Jazz Dance"や"Foolish Girl"あたりは演ってくれそうな予感。
ロック/ジャズ/ファンク/ソウルとジャンルを飛び越え、真にクロスオーヴァーした音楽性を誇る"オブリヴィオン・エキスプレス"。特に自分のようなレアグルーヴ世代のリスナーには堪らないセットになることは間違いないです。観どころ聴きどころに事欠かない公演ですが、何よりも、オルガンを弾きまくるブライアン・オーガーをこの目に焼き付けたいですね!
- 黒田大介[kickin](くろだ・だいすけ)
- Deep Funk黎明期からシーンを牽引し続ける日本のトップ Funk DJ。海外主要レーベルのリイシュー・プロジェクトへの協力や、国内重要作品の選曲/監修を手掛けるなど、Funk考古学者的な活動も多岐にわたる。
[BLOG] : http://kickin45blog.blogspot.jp