NY仕込み、今話題のシンガーにインタビュー | News & Features | BLUE NOTE TOKYO

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NY仕込み、今話題のシンガーにインタビュー

NY仕込み、今話題のシンガーにインタビュー

魂を、そして身体を揺さぶる国境を越えた
ソウルの真髄がここに!

日本から世界へソウルを発信するNao Yoshiokaと、米セントルイスのソウルマン、ブライアン・オウエンズによる、音楽の真の力に満ち溢れた極上コラボレーションが遂にブルーノートに登場。
あなたも、奇跡の瞬間の目撃者になってみませんか?

―ブルーノート東京と名古屋で公演が決定したニュースを聞いた時の最初の反応、そして、実際にショーを間近に迎えて今の気持ちは?

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最初も今も純粋に嬉しい!と思っています。自分が大好きなアーティスト達のショーを観るために何度も足を運んだ場所がブルーノートなんですね。そんな場所で、私がアーティストとして尊敬するブライアン・オウエンズと一緒に歌うことが出来るなんて、本当に光栄であり、嬉しいです。実はこれまで何度もステージの上からの光景を想像していたのがブルーノートだったんです。なので、このライヴは自分の人生の中でも特別なものになると確信していますし、同時に、皆さんに<観に来てよかった!>と思って頂けるようなスペシャルなショーにしなきゃ!という意気込みやプレッシャーと共に心から楽しみにしています。

現在ブライアンと構成を組んでいるのですが、これまでは想像していただけだったものが、彼とアイディアを出し合いリアルに具体化してきて、これは絶対に素晴らしいライヴになる!とワクワクがもう止まらなくなっています(笑)。私のソロもブライアンのソロも、そしてデュエットもとてもスペシャルなものを用意してます!

―ブライアンとはこれまで"Ain't No Mountain High Enough"、"You're All I Need To Get By"を共にデュエットし、それぞれの作品に収めてきました。そんな2人のことをまさに現代のマーヴィン・ゲイ&タミー・テレルと呼ぶ人も多いほど息もピッタリですが、自分ではどう思ってますか?また、自分達にしかない<味>は?

彼と一緒に歌っていると、新しい自分を出したいとか、もっと表現したいと思うんですね。そうやって私の心の新しい扉を開いてくれるパワーが彼にはあるので、彼とのデュエットは私にとっては本当に大切で、そんな思いで発表してきた楽曲を聞いて、マーヴィン&タミーのようなレジェントと名前を並べて話してもらえることだけでも本当に光栄です。

私は日本人でソウルを歌っていて、彼はアメリカのセントルイスのソウルマン。彼と一緒に歌う時、彼の歌に純粋にインスパイアされるし、横で歌って純粋に感動するし、彼も私のことを同じように思ってくれていると信じているんですけど(笑)。私と彼のデュエットを通して、音楽は本当に国境、外見やルーツ、あらゆる壁を排除して、人を心から理解し合わせてくれるんだと、楽しみながら感じて頂けるんじゃないかと思っています。

―2人の相性の良さがよくわかりました。では、そのブライアンのソロ・シンガーとしての魅力は?

彼はやっぱり本物のソウルを歌える現代に生きるソウルマンですね。彼がステージに立っている姿は、もうまさにリヴィング・レジェンドなんですね。まるで映画を観ている気分になってしまうというか・・・。それはたぶん彼が全身全霊で音楽と向き合ってて、身体全体で歌う姿を見ていて、彼の音楽に対する気持ちや情熱とか、それを彼の人生を通して伝えているという姿がそう思わせるのではないかと思うのですが、そんなところがすごく素敵だと思います。

BRIAN OWENS

―では、デビューアルバム『The Light』のNao Yoshiokaだけでは表現しきれていない、ライヴで歌うNao Yoshiokaはどんなシンガーでしょうか。

自分ではなかなかわからないのですが、<身体でビリビリ感じる、鳥肌が立つ特別な瞬間がある>と言われることがあるんですけど、皆さんがそう感じて下さってる瞬間って、自分も同じように感じているんですね。私が他のアーティストのライヴを観ても感じるのですが、本当に音楽とバンドとシンガーとお客さんと全ての人が一つになる瞬間。音楽につつまれる奇跡の瞬間を身体で感じるのがライヴの醍醐味であり、それがあるからこそ、ライヴで歌い続けるんですよね。やはり、私の本当の姿はライヴの上にあると思っていて、それくらい自分にとっても大切な場所で、そのような奇跡な瞬間を作ることを目指していて、そのために試行錯誤しています。そんな奇跡の瞬間を体感出来た時、自分が全て許されると言うか・・・。その瞬間が音楽の最もパワフルな瞬間が凝縮されていると思っていて、楽しい時であれば楽しい事がもっと倍増すると思うし、苦しいと思う時は自分を助ける要素になると思うんです。

私が今ライヴで一番大事にしていることは、カヴァー曲を選ぶときは自分の人間性と合っているものを選び、オリジナル曲では自分が伝えたいことを曲に込めているので、私がすべきことはその曲のメッセージをどれだけ忠実に伝えられて、一言一言に心を込められるか、ということなんです。そこを意識してるんですね。それが成し遂げられた先に、その奇跡の瞬間が生まれると信じているので・・・。そして、ブルーノートではそれが起きる全ての条件がそろっていると思っていて、CDでは感じて頂けない奇跡の瞬間を皆さんにぜひ感じて頂けると嬉しいです。聞いて下さるみなさんの全ての感覚を震わせられると思います!

Kana Muramatsu
翻訳家・通訳として様々なアーティストや作品に関わりながら、インタビュアー、ライター、作詞家としても活動している。

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