湯川れい子さんに聞くリサ・マリー・プレスリー | News & Features | BLUE NOTE TOKYO

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湯川れい子さんに聞くリサ・マリー・プレスリー

湯川れい子さんに聞くリサ・マリー・プレスリー

「やっぱり歌うことが好きなんでしょう、
自分の思いを音楽に託したいんですね」

リサ・マリーは最新作「ストーム&グレイス」で改めて自分の南部ルーツを見つめている。それは父エルヴィスから受け継ぐものの再検証でもあろう。そこで、日本で誰よりもプレスリー家を知る湯川れい子さんにお話を伺った。

─リサ・マリーの最新アルバムは南部ルーツへの回帰といった内容です。父親のエルヴィスをデビューまもなくから聞いている湯川さんが、彼の音楽の南部性を意識したのはいつ頃ですか?

57年のクリスマス・アルバムですね。大変セクシーなクリスマス・ソングなので、当時は不謹慎と言われたんですよ。非常にブルージーな歌で、それは黒人音楽から来ていて、「ああ、南部の人なんだ」と。ブルーズが出てきたのと同じ南部が背景にあるとわかったんです。そしてハリウッドで映画を作るようになってからも、「偉大なるかな神」や「至上の愛」といったアルバムを出して、彼のゴスペルへの回帰を知るんですね。それがエルヴィスをずっと支えていたと。悲しみも苦しみも、つまんない映画を作っている間のモチベーションを支えたのも、実は全部ゴスペルだったと知ったわけです

湯川れい子
リサ・マリーは常にエルヴィスの心の中にいた。
私たちにとって娘のような存在なの
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