LIV WARFIELD『 The Unexpected』、国内盤CDリリース!
あの衝撃が蘇る! ライヴ音源も追加収録した国内盤CD
プリンスに注目され彼のバンドメンバーとなり、さらにプロデュース曲入りのアルバムをリリースした
ヴォーカリスト、リヴ・ウォーフィールドのアルバムが日本で発売される。来日時のインタヴュー。
リヴは1979 年7月10日イリノイ州ピオリア生まれ。小学生頃からアスリートとして優れていてオリンピックも狙えるほどだったとか。
「そうなの、陸上、体操をやっていて、オリンピックにもかなり近かったわよ。それで体操で奨学金をもらってオレゴン州ポートランドの大学に通うことになった。その頃、私の夢はニュース・キャスターか作家になることだった。だから、もしそうなっていたら、私があなたにインタヴューしてたかもしれないわ。(笑) ところがオレゴンで友人にカラオケ・バーに連れて行かれて、ものすごく楽しくて、朝まで歌って飲んでた。そして翌日も行き、さらに翌日も。週何回も行くようになり、そこでアルバイトをするようになった」
「でもね、子供の頃、私はマイクを持ってレコードにあわせてダイアナ・ロスの曲を歌っていたの。実は密かにシンガーになりたいと思っていたんだけど、ずっと家族には秘密にしていた。それに毎週教会に行っていて、歌ってた。子供の頃はクラーク・シスターズ、ジェームス・クリーヴランド、ホーキンズ・ファミリーなんかを聴いていた」
そうしていつしか体操よりも、歌うことが自身の人生において重要になり、地元のクラブでアマチュアながら歌い始める。2006 年には自主制作でアルバム『エンブレス・ミー』をリリース。さらにプリンスにデモテープを送ったところ彼のペイズリー・パーク・スタジオに招かれ、オーディションを受け、合格。一挙に音楽家としての道が開けた。
初めてプリンスのスタジオに行った時のことを彼女はこう振り返る。
「そりゃあ、緊張したわ。プリンスが現れて、もう舞い上がった。それで最初にちょっと歌ったんだけど、あがってぜんぜんダメだった。するとプリンスが『いつもの自分のようにやらないと仕事は取れないぞ』って言ったので、はっとして、やり直した。それで自分らしく歌ったら、認められたみたい。プリンスは、きっと人の才能をひっぱり上げる才能があるような気がする。リハーサルをしていても、それまで自分ではできないと思っていたことでも、彼の指示の下だとできてしまったりするの」
リヴにはプリンスの金粉が降りかかっているのだ。
- 『The Unexpected』
(BBQ/BNJ productions)
- 7 月15 日(水)発売予定初来日公演で見せた驚愕ライヴ音源を追加収録。撮り下しスペシャルブックレット仕様
- LIV WARFIELD(リヴ・ウォーフィールド)
- イリノイ州出身、オレゴン州ポートランドを拠点に活動するソウル・ディーヴァ。'10年にはプリンスの『Lotusflow 3 r』に参加、またザ・ルーツやアル・グリーンといった数々のビッグネーム達とも共演を果たす。
- 吉岡正晴(よしおか・まさはる)
- 音楽ジャーナリスト/DJ。日々ソウルを探し求めている「ソウル・サーチン・ウェッブ」運営。同名イヴェント、ラジオ番組選曲構成出演などてがけ、著書、翻訳書も多数。