御年91歳。ジャズの歴史を生き続けるピアノの至宝、ハンク・ジョーンズが名門ユニット“グレイト・ジャズ・トリオ”を率いて来日する。1930年代から本格的な活躍を始め、チャーリー・パーカー、ビリー・ホリデイ、マイルス・デイヴィスなど数多くの伝説的ジャズメンと共演。その後スタジオ・ミュージシャンとして多忙を極めたが、‘76年に結成したGJTの大好評をきっかけに再びジャズ界の第一線に躍り出た。今回の公演には、ロン・カーターの愛弟子であるデヴィッド・ウォン、元デューク・エリントン楽団のリー・ピアソンが同行。洗練されたタッチ、味わい深いハーモニーでファンを魅了する“史上最高齢のジャズ・マエストロ”の妙技を堪能したい。
HANK JONES "THE GREAT JAZZ TRIO"
ハンク・ジョーンズ “ザ・グレイト・ジャズ・トリオ”
2010 2.17wed.-2.22mon.(2.21sun.OFF)
Showtimes : 7:00 p.m. & 9:30 p.m.
※2.20sat.
1st Show : Open5:00p.m. Start6:00p.m.
2nd Show : Open8:00p.m. Start8:45p.m.
Hank Jones(p)
ハンク・ジョーンズ(ピアノ)
David Wong(b)
デヴィッド・ウォン(ベース)
Lee Pearson(ds)
リー・ピアソン(ドラムス)
¥8,400(税込)
少しでもジャズに関心のあるリスナーならば、必ず1枚はハンク・ジョーンズの参加しているアルバムを所有していることだろう。
キャノンボール・アダレイとマイルス・デイヴィスの『サムシン・エルス』、チャーリー・パーカーの『ナウズ・ザ・タイム』、ミルト・ジャクソンの『オパス・デ・ジャズ』、ビリー・ホリデイの『レディ・イン・サテン』など、ジャズ史を飾る歴史的名盤の数々に参加している。
5歳下のサド・ジョーンズ(トランペッター。'09年末に当店に出演したヴァンガード・ジャズ・オーケストラの創設者)、9歳下のエルヴィン・ジョーンズ(ドラマー。ジョン・コルトレーンとの共演で名声を博した)との、通称ジョーンズ・ブラザーズの長兄。残念ながらサドとエルヴィンは他界してしまったが、ハンクは現在も意気盛んなパフォーマンスを続けている。そんな彼が、大好評だった昨年の公演に続き、この春も瑞々しいプレイを聴かせてくれることになった。
70年以上も第一線で活躍し、‘ジャズ・ヒストリーの生き字引’とも呼ばれるハンクだが、意外なところでは、女優マリリン・モンローのサポートも経験している。'62年に行なわれたケネディ大統領の誕生パーティに招かれてモンローが歌った「ハッピー・バースデイ」のピアノ伴奏をしているのはハンクである。'08年には、長年の音楽界への貢献が認められてアメリカ芸術勲章(日本の紫綬褒章に相当する)を受章。御年92歳を迎えるハンクの、年齢を感じさせないグレイト・ジャズ・ピアノを心から味わいたい。
I feel deeply honored getting the chance every year to play for my wonderful fans at the Blue Note Tokyo.
I am preparing new repertoires for the coming show, which are among so-called-standards, and hope you enjoy them.
Also please check my first crystal CD on Swifty 88 label entitled "Jam at Basie" - it really sounds excellent and clear !
See you soon !!
Hank Jones
ブルーノート東京で毎年、素晴しいファンのみなさんのために演奏ができるのは本当に光栄なこと。今度のショウのために新しいレパートリーを演奏する準備をしていて、いわゆるスタンダードの曲だからみなさんに楽しんでいただけると思います。
あとぜひ、Swifty 88レーベルから発売された私のはじめてのクリスタルCD『Jam at Basie』をお聴きください - 本当にエクセレントでクリアなサウンドなのです。
もうすぐみなさんとお会いできるのを楽しみにしています!!
ハンク・ジョーンズ