2009.10.10
report from 名古屋 : LARRY CARLTON w. ROBBEN FORD
artist LARRY CARLTON , ROBBEN FORD
公演初日リポート from 名古屋ブルーノート:LARRY CARLTON with ROBBEN FORD
ラリー・カールトンとロベン・フォードのステージが本日から始まります。彼らが「ブルーノート東京」で共演するのは、これが2度目です。
前回もギター愛、ブルース愛に溢れた熱いライヴを聴かせてくれた彼らですが、今回はキーボードやオルガン等の鍵盤楽器の入っていないシンプルな編成。2ギター+ベース+ドラムスという最小限のセッティングなのですから、よりいっそうギター・フリークにはたまらない内容になること確実です。
東京初日を待ちきれないぼくは、昨夜「名古屋ブルーノート」で彼らのセッションを目撃してまいりました。この11月で開店7周年を迎える同店は繁華街のど真ん中にあり、交通アクセスも申し分なし。オリジナル・メニューも充実しています。客席やステージのレイアウトに、ぼくはニューヨークの「ブルーノート」を思い出しました。
場内はもちろん超満員。演奏が始まる前から歓声や手笛が飛びます。名古屋の皆さんが、どれだけ彼らの共演を心待ちにしていたかがビンビンに伝わってきます。
フォープレイで演奏するときは端正なアプローチで渋く迫るラリーが、天衣無縫なワイルド・ガイぶりを発揮し、ロベンのギターからは、おいしいブルース・フレーズが滴り続けます。
トラヴィス・カールトン(ラリーの愛息で、ロベン・バンドのメンバー)のベース、ジョエル・ローゼンブラット(スパイロ・ジャイラ)のドラムスがバックで粘るようなリズムを送り、ふたりの音色やアプローチの違いを際立たせます。なにしろラリーもロベンも、リード・ギター、サイド・ギター両方で鮮烈なプレイを聴かせてくれるので、本当に目のやりどころ、じゃなくて耳のやりどころに困ってしまうほどです。
選曲も「さすが、ファンの気持ちをわかってらっしゃる」というしかないものでした。ラリー、ロベンそれぞれのフィーチャリング・ナンバーあり、アコースティック・ギターによるナンバーあり、激しいバトルあり。東京初日を前にして、あえて曲名を書くことはしませんが、みんなが聴きたいであろうあの定番もしっかりやってくれました。ふたりの共通分母であるブルース形式の曲も、ロベンのヴォーカルをフィーチャーした「スイート・ホーム・シカゴ」風あり、マイナー(短調)のミディアム・テンポあり、アドリブ炸裂のものありと、本当に多彩。
東京公演でも、‘永遠のギター少年’たちの語らいに、クラブにいる誰もがノックアウトされること間違いありません。
(原田 2009 10/9)
● 2009 10/10 Sat..-10/14 Wed.
LARRY CARLTON with ROBBEN FORD
☆ 名古屋ブルーノート
coming soon