原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO

祝、結成35周年！　不動の人気を誇る多国籍ファンキー集団、インコグニートが今年もパワー全開のライヴを繰り広げています。彼らのパフォーマンスはいつもお祭りのように陽気で賑やかですが、今回はアニヴァーサリーということもあって、お祭り度がさらにアップ。ぼくは8月12日からの「ブルーノート東京」公演が待ちきれず、「モーション・ブルー・ヨコハマ」で行なわれた日本ツアー初日に足を運びました。"モーション・ブルーはインコグニートにとって思い出深い場所だ。我々がファースト・ナイトを飾ったんだからね"と、リーダーのブルーイは笑顔で語ります。

ブルーイの立ち位置は大体ステージ下手（しもて）の奥、という印象があるのですが、この日の彼は違いました。ポジションは変わらないのですが、オーディエンスの目前で演奏していました。ホーン・セクションは背後で熱演を繰り広げます。ブルーイは日本語を織り交ぜたMCで観客を和ませ、卓越したギター・プレイで酔わせ、ときには踊りながらファンを煽りました。"さあ、1979年に戻ろうじゃないか！"とブルーイが呼びかけると同時に、フュージョン黄金時代を思い起こさせるサウンドが飛び出します。彼らの実質的なデビュー曲「Parisienne Girl」です。

続くスティーヴィー・ワンダーのカヴァー「Don't You Worry 'Bout A Thing」から、インコグニートが誇る3人のシンガーが登場します。全員がリード・ヴォーカルとバック・コーラス両方に実力を発揮できる名人ぞろい。ブルーイもピック弾きと指弾きを使い分けながら、ソロにカッティングにオブリガート(合いの手)に大活躍です。中盤では「Silver Shadow」など、最新作『アンプリファイド・ソウル』からのナンバーも続けて披露。35周年アニヴァーサリーだからといって過去の当たり曲ばかりではなく、しっかり現在のナンバーもプレゼンテーションしてくれました。

"オーディエンスの皆さんと私たちは同じフィーリングを持っている。それは音楽への愛情だ"と語るブルーイ。ブルーノート東京公演ではさらに、元メンバーの歌姫メイサ(旧名メイサ・リーク)がスペシャル・ゲストとして加わります。インコグニート史上、最もホットな夏のステージが訪れるに違いありません。
(原田 2014 8.10）

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●INCOGNITO -35th Anniversary Tour-
"Amplified Soul" Release Live

2014 8.11mon.　@名古屋ブルーノート

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●INCOGNITO -35th Anniversary Tour- 
with special guest MAYSA

2014 8.12tue.-13wed., 8.16sat.-8.18mon. @ブルーノート東京

2014 8.15fri.　@福岡ビートステーション

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●DJ EVENT

"Good Music Parlor" : INCOGNITO DJs
2014 8.14 thu.　@Brooklyn Parlor HAKATA