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GODIEGO -Premium Live 2015-

artist GODIEGO

REPORT

原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO


ポップ、キャッチ―、ハイレベル。ジャパニーズ・ロックの重鎮バンド、ゴダイゴが軽快なサウンドをブルーノート登場に響かせています。ミッキー吉野(キーボード)、タケカワユキヒデ(ヴォーカル)、浅野孝己(ギター)、スティーヴ・フォックス(ベース)、トミー・スナイダー(ドラムス)という黄金期そのままの顔ぶれに、ミッキー吉野と"なつの組"というユニットを組んでいる竹越かずゆき(キーボード)を加えた6人によるステージです。

ぼくがゴダイゴの存在を知ったのは'70年代の後半でした。ほとんどのロック・アーティストがテレビに出なかった(テレビから無視されていた)時代、ベストテン番組等に繰り返し登場してロックの気持ちよさをお茶の間に伝えました。テレビ・ドラマやアニメやCMへの曲提供も積極的に行い、殆ど英語の歌詞の曲までもヒット・チャートの上位に送り込みました。子供の頃、彼らのサウンドに惹かれ、その感激を胸にそのまま大人になった"ゴダイゴ・チルドレン"は日本中にたくさんいるのではないでしょうか。親子でゴダイゴ・ファンというひとも多いことでしょう。ぼくも小学生の頃、登下校しながら、歌詞の意味も分からず聞き覚えで「ガンダーラ」のサビや「モンキー・マジック」等の英語詞を口ずさんだものです。

しかしステージ上のゴダイゴは、そうしたノスタルジーを軽く吹き飛ばしました。まさに現在形のバンド、図太いアンサンブルと各楽器の厚みのあるハーモニーが2015年現在の彼らの充実ぶりを伝えます。「Taking Off」におけるミッキー吉野の切れ味鋭いオルガン、ツイン・キーボードの掛け合いを生かした「Dead End」等で満場のオーディエンスを熱狂させ、トミー・スナイダーはスティーヴィー・ワンダーの「Lately」をドラムのたたき語りでしっとりと聴かせました。最近ではジャジー・ポップの女性シンガー、シャンティの父親としても知られていることと思いますが、トミーのハスキーな歌声も渋くていいものです。

そして後半は、「ビューティフル・ネーム」、「モンキー・マジック」、「ガンダーラ」、「銀河鉄道999」等、一世を風靡した大定番の数々。大御所がよくやる「ヒット・メドレー」ではなく、しっかりフル・コーラス届けてくれるあたりにもグループの誠実さを感じます。あらためて「なんて大きなパワーを感じさせる曲なのだろう」と、改めてシンガー、作曲家のタケカワユキヒデのメロディ・メイカーぶりに敬意を抱きました。

来年でレコード・デビュー40周年を迎えるゴダイゴ。「あと25年ぐらい活動を続けたいね」とトミーはMCで語っていましたが、今後も彼らは輝かしい歴史を更新していくことでしょう。公演は本日まで!
(原田 2015 4.12)


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