9.20 wed., 9.21 thu. @Cotton Club / 9.23 sat., 9.24 sun. @Blue Note Tokyo
THE BRECKER BROTHERS BAND featuring RANDY BRECKER, ADA ROVATTI, BARRY FINNERTY, NEIL JASON & TERRY BOZZIO @COTTON CLUB
artist RANDY BRECKER , TERRY BOZZIO
原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO
今なお衝撃を失うことのない歴史的名盤『へヴィー・メタル・ビ・バップ』から40年、あの凄腕たちが帰ってきました。ブレッカー・ブラザーズ・バンドの"リユニオン"です。明日からブルーノート東京でのライヴが始まりますが、ぼくは20日のコットンクラブ公演に足を運びました。
顔ぶれはランディ・ブレッカー(トランペット)、バリー・フィナティ(ギター)、ニール・ジェイソン(ベース)、テリー・ボジオ(ドラムス)という『へヴィー・メタル・ビ・バップ』参加メンバー、そして故マイケル・ブレッカーの後任には、ランディの妻でマイケル・フォロワーのひとりであるアダ・ロヴァッティ(テナー・サックス)が就いています。
もちろん演奏曲目も「Sponge」、「Some Skunk Funk」、ジェイソンのヴォーカルをフィーチャーした「East River」など、『へヴィー・メタル・ビ・バップ』からのものが中心。ボジオは口径の違う3つのバスドラをセットし、数えきれないほどのタムやシンバルを驚異的なストロークでかき鳴らします。シンバルはすべてクラッシュ系といえばいいのでしょうか、トーンが伸びないようになっており、その"バシャン"とした音色が演奏にスリルを加えます。最近は5弦、6弦のエレクトリック・ベースも当たり前ですが、ジェイソンは4弦のベースを図太い音色でかき鳴らします。地を這うようなグルーヴ、躍動感は往年と少しも変わることがありません。「Funky Sea,Funky Dew」といえば、エンディングにおけるマイケルの壮絶な無伴奏カデンツァで歴史に残る曲ですが、アダも同様にエフェクターを踏み込んで熱演を繰り広げました。
さらにステージでは「First Tune Of The Set」、「Ghost Stories」、フィナティがマイケルに捧げた「Mikey B」など、'70年代当時にはなかったレパートリーも取り上げられました。このあたり、ただの再現ライヴにはしないぞ、ということなのでしょう。リアルタイムで聴き続けているファンはもちろんのこと、「まだ一度もブレッカー・ブラザーズの音楽に接したことがない」「彼らのライヴを見たことがない」「伝説を見てみたい」方にも、ぜひ体験してもらいたいパフォーマンスです。
(原田 2017 9.22)
photo by Y.Yoneda
●THE BRECKER BROTHERS BAND featuring RANDY BRECKER, ADA ROVATTI, BARRY FINNERTY, NEIL JASON & TERRY BOZZIO
2017 9.23 sat., 9.24 sun. ブルーノート東京
2017 9.20 WED.
1st | |
---|---|
1. | SPONGE |
2. | FIRST TUNE OF THE SET |
3. | GHOST STORIES |
4. | STRAPHANGIN' |
5. | MIKEY B |
6. | FUNKY SEA, FUNKY DEW |
7. | SOME SKUNK FUNK |
EC. | INSIDE OUT |
2nd | |
1. | SPONGE |
2. | FIRST TUNE OF THE SET |
3. | GHOST STORIES |
4. | STRAPHANGIN' |
5. | MIKEY B |
6. | FUNKY SEA, FUNKY DEW |
7. | SOME SKUNK FUNK |
EC. | EAST RIVER |