2019 6.1 sat., 6.2 sun., 6.3 mon., 6.4 tue.
PATTI AUSTIN -The Love Show-
artist PATTI AUSTIN
原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO
4歳で初舞台を経験してから、はや60年余り。最高峰の実力とキャリアを誇る歌姫、パティ・オースティンが昨日から魅力全開のライヴを繰り広げています。前回の公演は伝説の名歌手エラ・フィッツジェラルドにちなんだ楽曲を集めたアコースティック・ジャズ系の公演でしたが、今回はAOR~ブラック・コンテンポラリー~ディスコ~フュージョン・ファンが大喜びするに違いないラインナップです。客席はもちろん超満員、イントロが流れただけで"この曲が聴きたかったんだ"とばかりに、大きな声援と拍手が沸き起こりました。
パティがブルーノート東京にやってくるのは約1年半ぶりですが、彼女は「その間が本当に長く感じられた」と語っていました。「大好きな場所だから、すぐに戻って来たいと思っているの。ブルーノートのお客さんは音楽に対する敬意があって、曲の歴史も知っているし、歌をしっかり聴いてくれる」と笑顔で語りつつ、豊かな音楽歴を集約したかのようなステージを繰り広げます。オープニングは'90年の全米ジャズ・チャート4位に輝いたアルバムのタイトル・チューンである「Love Is Gonna Getcha」。この1曲でオーディエンスから快い笑顔と手拍子を引き出した後、中盤ではこの1月に亡くなったジェイムズ・イングラムとのデュオ曲「Baby, Come to Me」('82年リリース、全米シングル・チャート1位)と「How Do You Keep the Music Playing?」('83年リリース)を続けて歌唱。ジェイムズの暖かな人柄を振り返りながら、やはり故人になってしまった「Baby~」の作者ロッド・テンパートン(2016年死去)、「How~」の作者ミシェル・ルグラン(今年1月死去)の偉業も讃えました。
渡辺貞夫と'89年にレコーディングした思い出の曲「Any Other Fool」のあとは、'76年リリースのファースト・ソロ・アルバム『End of a Rainbow』の最初に入っていた「Say You Love Me」へ。パティがソングライターとしても並はずれた才能の持ち主であることを示す格好のナンバーです。「What the World Needs Love」ではオーディエンスを男性と女性にわけて歌うように促すシーンもあり、オーラスの「Love Train」ではバンド・メンバーのソロもフィーチャーされました。名曲ばかりの公演は4日まで続きます。
(原田 2019 6.2)
Photo by Yuka Yamaji
2019 6.1 SAT.
1st & 2nd | |
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1. | LOVE IS GONNA GETCHA |
2. | LOVE LIGHT |
3. | A LITTLE BIT OF LOVE |
4. | BABY COME TO ME |
5. | HOW DO YOU KEEP THE MUSIC PLAYING |
6. | LOVE WINS |
7. | ANY OTHER FOOL |
8. | SAY YOU LOVE ME |
9. | WHAT THE WORLD NEEDS LOVE |
10. | LEAN ON ME |
EC. | LOVE TRAIN |