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LARRY CARLTON "VIP Meet & Greet / Guitar Clinic"supported by Gibson@Lady Blue

artist LARRY CARLTON

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[イベントレポート]ラリー・カールトン VIPミート&グリート / ギター・クリニック

東京大手町にあるカフェレストランバー「Lady Blue」に、期間限定でオープンした「Gibson Bar」のメインイベントとして、8月14日に「Larry Carlton "VIP Meet & Greet / Guitar Clinic"」が開催されました。台風接近で蒸し暑い中、50名を超えるファンが集まるという盛況ぶりでした。イベントの開始前には、一人ひとりがラリーと一緒にプロカメラマンによるツーショット撮影。気分が盛り上がります。

本編はラリーによる「High Steppin'」の生演奏で幕を開けます。参加者のほとんどがギタリストというのはほぼ予想通りでしたが、その大多数がギター歴20年以上ということで、ラリー本人はもちろん、ファン層の息の長さを改めて実感しました。"Mr.335"の異名を取るラリーだけに、この日の使用ギターはもちろんGibson ES-335。愛用の1969年製は、8月22日から始まる全国ツアーの初日の公演地である福岡に送ったということで、ギブソン社が用意した新品を弾いていましたが、本人のセットアップを熟知するリペアマンが完璧に調整していたので、いきなり使っても弾き心地は上々とのことでした。

イベントの大半は、間に「If You Don't Know Me Now」の演奏を挟んでの質疑応答のコーナーでした。そのいくつかをご紹介しましょう。

Q:影響を受けたアーティストや音楽を教えてください。
A:ギターを始めた頃は、チャック・ベリーなどのロックン・ロールや、50年代に流行ってラジオで流れていた音楽を聴いていました。大学で音楽を勉強した時には、バッハなどのクラシック音楽にも影響を受けています。

Q:歌心のあるソロを弾くにはどんな練習をしたら良いのでしょうか?
A:練習法というのはとくにありません。そのフレーズをどういうふうに歌わせたいのか頭の中でしっかりと意識して、何とかしてそれに近づけようと努力しているだけです。あとはダイナミクスのコントロールも重要ですね。メロディの歌い方のお手本としては、ジョン・コルトレーンのアルバム『Ballads』がお勧めです。

Q:間合いを生かしたフレージングも魅力的ですが、どうすれば上手くできるようになりますか?
A:私の場合は、クラシック音楽を勉強した時の、主題の提示や転回、変奏といった音楽展開の手法が参考になりました。あとは、話をする時と同じように、ひとつのフレーズを弾いたら、それを相手が受け止めて、心にしみこませる余裕を持たせることを意識すると良いでしょう。
 
テクニカルなものから精神的なものまで、多岐に渡る質問のひとつひとつに丁寧に答えているところにも、忍耐強くて優しいラリーの人柄がよく表れていたように思います。和やかな雰囲気に終始したイベントは、"お約束"の「Room 335」の演奏で幕を閉じました。

text : 坂本信
札幌市出身。レコード会社や音楽出版社、楽器メーカーのための翻訳、数百人のアーティストのインタヴュー、通訳を務める。ベーシストとしても活動し、高崎晃や伊東たけし、マイク・オーランドなどと共演。

Photo by Yuka Yamaji

●LARRY CARLTON with special guest RICHARD BONA
2019 8.22 thu. 福岡 天神 FFGホール
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2019 8.23 fri. 大阪 梅田 サンケイホールブリーゼ
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2019 8.25 sun. 北海道 札幌 サッポロ・シティ・ジャズ "North JAM Session 2019"
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2019 8.26 mon. 愛知 名古屋ブルーノート
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2019 8.27 tue. 静岡 静岡市清水文化会館マリナート
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2019 8.29 thu., 8.30 fri., 8.31 sat., 9.1 sun., 9.2 mon. ブルーノート東京
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