この5月に満80歳の誕生日を迎えた“ジャズ・ベースの王者”ロン・カーターが、新プロジェクトを率いてアニヴァーサリー・ツアーを開催する。’50年代から活動を始め、’63年マイルス・デイヴィスのバンドに抜擢されて名声を確立。ジャズの王道を歩む一方で、バッハ楽曲の演奏、ヒップホップ系アーティストとの交流なども行ない現在に至っている。今回の公演はドナルド・ハリソン(クリスチャン・スコットの叔父)とアントニオ・ハートという二人のアルト・サックス奏者、’60年代からの盟友であるピアノの重鎮ケニー・バロン等をフィーチャーしたクインテット編成。選りすぐりの名手たちによる、モダン・ジャズの真髄を満喫したい。
★MEMBER:
ロン・カーター(ベース)
1937年ミシガン州ファーンデイル生まれ。クラシックの名門イーストマン音楽院でチェロを専攻後、ジャズ・ベーシストに転向。’50年代後半からニューヨークを拠点に活動を始め、’63年マイルス・デイヴィスのバンドに参加して名声を確立した。’70年代に入ると自身のグループを結成、複数のプロジェクトを率いて現在に至る。これまで携わった作品は1000種超。ギネスブックに“最多レコーディング数を誇るジャズ・ベーシスト”として認定されている。
ケニー・バロン(ピアノ)
1943年ペンシルヴァニア州フィラデルフィア生まれ。10代の頃からベニー・ゴルソンやディジー・ガレスピーのバンドで活躍、’86年から’91年にかけては伝説的サックス奏者スタン・ゲッツと絶妙なコンビネーションを繰り広げた。ロン・カーターとは’60年代初頭に知り合い、’76年に結成された彼のカルテットでは初代ピアニストも務めた。2000年代初頭にはロン、ビリー・コブハムと“ジ・アート・オブ・スリー”というユニットも率いている。
アントニオ・ハート(アルトサックス)
1968年メリーランド州ボルチモア生まれのアルト・サックス奏者。ボルチモア芸術学院、バークリー音楽大学等を経て、’80年代後半から本格的な活動を開始。ロイ・ハーグローヴのバンドで注目を集め、ディジー・ガレスピー、マッコイ・タイナー、フィル・ウッズら数々のジャズ・レジェンドと共演。リーダー・アルバムも10点に及ぶ。ロン・カーターとは、ピアノ奏者ベニー・グリーンの『Kaleidoscope』で共演している。
ドナルド・ハリソン(アルトサックス)
1960年ルイジアナ州ニューオリンズ生まれのアルト・サックス奏者。’80年代初頭にアート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズの一員として脚光を浴び、’84年から’89年にかけてはテレンス・ブランチャードとの双頭バンドでも活動。リーダー・アルバムも数多く、『Heroes』、『New York Cool』等にはロン・カーターが参加している。目覚ましい活動を続ける若手トランペット奏者、クリスチャン・スコットの叔父としても再評価が高まっている。
ビリー・ドラモンド(ドラムス)
1959年ヴァージニア州ニューポート・ニューズ生まれ。8歳からドラムスを始めた。アル・フォスター(元マイルス・デイヴィス・バンド)に見出されてニューヨークに渡り、ソニー・ロリンズ、ハンク・ジョーンズ、秋吉敏子、トゥーツ・シールマンスなど数多くのレジェンドと共演。2016年にロン・カーター、ジャヴォン・ジャクソンとのユニット“スリーズ・カンパニー”による第一弾アルバム『We'll Be Together Again』を発表した。
RON CARTER 80th BIRTHDAY : QUINTET
featuring KENNY BARRON, ANTONIO HART, DONALD HARRISON, BILLY DRUMMOND
ロン・カーター 80th バースデイ : クインテット
featuring ケニー・バロン、アントニオ・ハート、ドナルド・ハリソン、ビリー・ドラモンド
¥8,500(税込)
→座席のレイアウトはFLOOR LAYOUTをご確認ください
→18歳以上の学生の方は、学生割引がございます。詳しくはこちら
カクテル名
2+3=JAZZ
旬の洋梨のフレッシュな魅力にラムが豊かに香るスパークリングカクテル。