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CIMAFUNK & LA TRIBU

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原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO

アフロ・キューバン+ファンク+ヒップホップ+カリビアン=強力無比!
かっこいい、面白い、体を動かさずにいられない、一挙一動から目を離せない。それがキューバ出身の気鋭スター、シマファンクのライヴ・ステージです。このステージ・ネームは、植民地時代のキューバで、自由を求めて逃亡した奴隷"シマロン"に由来しています。ジャズ・ファンにも、彼の名は、アロルド・ロペス・ヌッサ『Te Lo Dije』やイブラヒム・マーロフ『Capacity To Love』への参加で知られていることでしょう。「SUMMER SONIC 2023」で大きな反響を呼んだ、この精鋭が今、ブルーノート東京で白熱のステージを繰り広げています。至近距離で彼のキレのある歌声、ダンス、アクション、そしてバンド"ラ・トライブ"との一体感を味わうことのできる極上の機会です。

ラ・トライブの編成はアルト・サックス/フルート/EWI、ギター、6弦ベース、ドラムス、パーカッション、そして日本側からのトロンボーン、テナー・サックス。鍵盤類は含まれておらず、エル・フリキのギターがソロ、オブリガート、カッティングと大活躍します。スモークスのベースはとてつもない躍動感を持ち、ドクター・ザパ(音楽監督も兼任)のドラムスとマチェーテのパーカッションによるリズムは分厚く、大きなうねりを持って迫ります。初日ファースト・セットは2021年リリースのアルバム『El Alimento』からの「Caramelo」で幕を開け、24年のアルバム『Pa Tu Cuerpa』からの「La Pomada」、さらに敬愛するプリンスの「Musicology」等もプレイ。スタジオ音源では3分ほどだった「La Pomada」も、バンド・メンバーどうしのやりとりの熱い、どこかジャム・セッション的な仕上がりとなって、私は「これこそライブの醍醐味」と、またしても嬉しくなりました。そして「Rómpelo」では、途中にジェイムズ・ブラウンの「Get Up I Feel Like A Being A Sex Machine」やパーラメントの「Give Up The Funk (Tear The Roof Off The Sucker)」など、1970年代アメリカン・ファンクのマスターピースからのフレーズを引用して、観客をさらに沸かせてゆきます。ファンクがこの世に存在することに改めて感謝を捧げたくなるひとときでした。

公演は本日、明日にも開催。明日は「シマファンク&ラ・トライブwith guests 浜野謙太&橋本剛秀 from 在日ファンク」と題して、国境を越えたファンク・サミットが行われます。これからの季節を先取りしたかのような、ギラギラと輝かしい、心弾ませるステージ。彼ら単独の公演も、コラボ・ステージも、文字通り、必聴必見です!

(原田 2025 4.13)

Photo by Makoto Ebi

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【LIVE INFORMATION】

4.12 sat., 4.13 sun. ブルーノート東京
CIMAFUNK & LA TRIBU
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4.14 mon.ブルーノート東京
CIMAFUNK & LA TRIBU 
with guests KENTA HAMANO & TAKEHIDE HASHIMOTO from ZAINICHI FUNK
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