2009.02.05
review : PEABO BRYSON with special guest DENIECE WILLIAMS
artist PEABO BRYSON
原田和典の公演直前レビュー:PEABO BRYSON with special guest DENIECE WILLIAMS
ピーボ・ブライソンの公演が迫ってまいりました。
彼は本当に歌がうまい。「美女と野獣」や「愛のセレブレイション」などバラード方面に強い歌手という印象をお持ちの方もいらっしゃるかと思いますが、オールマイティです。なんでも、いけます。それにリズム感が抜群にいい。だからバラードでも決してベタつくことなく、喉ごし(耳ごし)さわやか。シャキッと聴かせてくれるのです。
ぼくが彼の歌声を初めて意識したのは1980年代の中ごろだったと記憶しています。ロバータ・フラックと共演したライヴLPに接して、これはいい歌手が出てきたなあと思ったものです。
ロバータと男性シンガーの顔合わせといえば、なんといってもドニー(ダニー)・ハサウェイとのコンビネーションが歴史的です。そのダニーが若くして亡くなった後、ポッカリ開いた穴を埋めてあまりある歌唱を聴かせてくれたのがピーボなのです。
ソロ・シンガーとしても素晴らしい存在であることはいうまでもありませんが、彼の深く、広がりのある声は女性歌手との組み合わせでもまた、最大限に魅力を発揮します。女性シンガーの高らかな歌声を、優しく、ときに力強くエスコートするピーボは、「男のあるべき姿」のひとつをぼくたちに歌で示してくれます。
今回、ピーボのパートナーを務めるのはいくつもの全米ヒットを持つ偉大なディーヴァ、デニース・ウィリアムス。個人的には中学時代、大ヒット映画『フットルース』の挿入歌である「レッツ・ヒア・イット・フォー・ザ・ボーイ」が好きで、繰り返し聴いたものでした(ケニー・ロギンズの主題歌より気に入っています)。近年はゴスペル畑での活動が多いデニースですが、今回は久々(といっていいでしょう)、R&Bステージです。あの輝かしい歌声をナマで聴ける我々はラッキーです。ピーボも共演を心から楽しみにしているに違いありません。
まわりのピーボ・ファンたちに“生ピーボの魅力”をききましたので、最後にそれを紹介しましょう♪
★ バラードからファンキーなものまで、盛りだくさんのステージ。とにかく歌がうまい。
★ オーディエンスに対する素晴らしいショウマンシップ。日本のファンを心から愛している。
★ あの客席全部にまわって握手する姿を見て、涙が出た。
★ 練りに練られた選曲と構成。常にファンを楽しませる本物のエンターテイナー。
★ 情熱的なラヴ・ソング。バレンタインに最高!
(原田 2009/2/5)
coming soon