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PEABO BRYSON with DENIECE WILLIAMS

artist PEABO BRYSON

REPORT

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原田和典の初日公演レポート : PEABO BRYSON with special guest DENIECE WILLIAMS



ピーボ・ブライソンの公演に行ってまいりました。

ぼくが彼のライヴを見るのは2度目です。昨年の、やはり2月に「ブルーノート東京」で、飛び切りのエンタテインメント・ショウを味わって以来です。
その日はテレビ・カメラも入っていて、ステージが始まる前から華やかな雰囲気に満ち溢れていたことを覚えています。青いスーツをまとったピーボはオープニングからノリノリで、アップ・テンポのナンバーで会場を沸かせつつ、時おり必殺のバラードを挟んで、クラブじゅうを歓声の渦に巻き込んでいました。

今回の公演も、彼の幅広い魅力をまんべんなく伝えるものです。いきなり客席をまわり「こんばんは」と挨拶しながらファン全員と握手、心をガッチリと掴んだ後、「愛をもう一度」ピーボ・ブライソン - Bedroom Classics, Vol. 2 - If Ever You're In My Arms Again等の定番、ニュー・アルバムからの曲、ギターの弾き語り、たまらなくソウルフルなカヴァー(ぼくが見たセットでは、スティングやシャーデーの曲を取りあげました)等を、約90分にわたって楽しませてくれました。
なにしろ何百ものレパートリーを持つピーボです。今回の来日用に、新しいレパートリーも用意しているという情報もあります。どのセットでどんな歌が飛び出すか、それはピーボ本人しか知りません。このスリルを、ぜひ皆さん自身にご体験していただけたらと思います。

スペシャル・ゲストのデニース・ウィリアムスも、まさに貫禄のステージングでした。よく通るヴォーカルがまた、ピーボの声に合うのです。「愛のセレブレーション」、「ホール・ニュー・ワールド」では、イントロが出るや否や場内が沸きに沸きます。“デニースとは昔からの友達なんだ。皆さんの前で一緒に歌えることができて嬉しいよ”と、ピーボもMCで語っておりました。デニースはソロで、代表曲「フリー」、「レッツ・ヒア・イット・フォー・ザ・ボーイ」も聴かせてくれました。

ピーボにしてもデニースにしても世界中で同じヒット曲をリクエストされ、何百回何千回と歌ってきたに違いありません。が、「この曲の人気があるからサービスとして歌っているんだな」ではなく、「この曲を本当に好きで、だからこそ繰り返し歌い続けているんだろうなあ」と思わせてくれる、隅々にまで心配りのある歌唱を聴かせてくれるのです。音楽に対してとことん誠実。その姿勢が伝わってくるから彼らには根強いファンが多いのでしょう。

ピーボを堪能できたうえに、デニースの健在ぶりにも接することができて、ぼくはとにかく嬉しかった!
(原田 2009/2/10)


◆ 始まりました!
2009 2/10 tue. - 2/15 sun.
PEABO BRYSON
with special guest DENIECE WILLIAMS
"Sweet Valentine Nights"

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