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進化し続ける音楽性

artist OMAR SOSA

REPORT

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進化し続ける音楽性:オマール・ソーサ

初めて当店に姿を現したのは、2003年の夏。
以来、毎年彼の音楽に触れるのを楽しみにしている人は数知れず。
なぜなら、毎回その音楽の進化の度合いに驚かされる訳です。

初登場時、度肝を抜かれたとはまさにこのこと、
キューバの女性ヴォーカリストやラッパーを引き連れての壮大とも言えるグルーヴ、
そしてそのグルーヴにのった驚異的な速度と音数のピアノ・ソロ、
時には表現の幅がひろがりすぎてピアノの上に立ち上がってのってしまうことも。

真っ白の衣装に身を包んでの登場、赤いロウソクを持ってお清めのお祓い後にピアノに座った瞬間、空気が一気に変わるクラブ内。
もはや、キューバ出身という肩書きは相応しくない、何か "宇宙出身" とでも名乗られても不思議でないスケール感があります。

モーション・ブルー・ヨコハマにて録音されたライブ・アルバムはパーカッションとのデュオ・パフォーマンス、すでに今世紀のライブ・アルバムの名盤のひとつとの論評もどこかで目にしました。

2004年、前年の大所帯バンドからの変遷はモロッコ出身・ダッファー・ヨーゼフを擁するクインテット編成へ、そして1日限りの DJ スピナとの共演が実現、当店でも類稀に見るオール・スタンディングでの歴史的な熱狂のライブ、強烈なピアノとスクラッチの掛け合いが繰り広げられました。

その後も、オマールの進化は続く。
2005年には、JB Horn's のピー・ウィー・エリスを迎えての公演。
ファンキー・サックスとの共演は意外であったものの、確かに新たな小宇宙がそこでは創造されました。この頃から、ピアノにエレクトロニクスを付帯させる試みが本格的に。

近年の特徴は、溢れんばかりの激情グルーヴが現れるのではなく、むしろ調和の世界へ。
自身のルーツを探求した、原点回帰・アフリカへ思いを馳せる世界へ傾倒。
相変わらず独特の世界とスケール感、その中に溶け込むエレクトロニクスがさらなるバンド皆を調和させる促進剤となり、ピアノとフェンダー・ローズにエフェクターやエレクトロニクスを絡ませた、唯一無二の独創的な世界が毎パフォーマンス都度、無限に発展していく。

いったい、このアーティストの10年後はどのような世界を見せてくれるのでしょうか。
いえ、むしろ1年後の姿ですら想像ができません。





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● 今回登場の JULIO BARRETTO を含むトリオの映像。
 今回は、アフリカン・インストゥルメンタルの使い・モラ・シラがこの3人に加わります。。。。
いったい、どのような世界になるのでしょうか、想像を楽しみましょう。






● 前作より、♪ LIGHTNING SKY






● オマールのピアノ旋律、モラ・シラの壮大な世界、垣間みれます。





● オマールの純粋なピアノ・ソロに注目。


SET LIST

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