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NICOLA CONTE JAZZ COMBO

artist NICOLA CONTE JAZZ COMBO

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ニコラ・コンテ-NICOLA CONTE


公演初日リポート:NICOLA CONTE JAZZ COMBO
featuring Fabrizio Bosso, Gaetano Partipilo, Pietro Lussu, Paolo Benedettini, Teppo Makynen & Alice Ricciardi


DJやプロデューサーとして驚くほど多彩な活動を繰り広げているニコラ・コンテが、バンド・リーダー兼ギタリストとしてブルーノート東京に戻ってきました。
グループ名は、ずばり“ニコラ・コンテ・ジャズ・コンボ”。まるで50年代のファッション雑誌から飛び出してきたようなスーツ姿で、スタイリッシュにモダン・ジャズを演奏します。

前回の公演(2008年10月)では、あまりギターを弾かず、音楽監督として全体を俯瞰しながらセッションしている印象が強かったニコラですが、今回はソロにバッキングに、かなりワイルドなプレイを楽しませてくれました。

そんな彼を囲むミュージシャンは、ヨーロッパを代表する気鋭ジャズメンたちです。ニコラに負けず劣らずの声援を浴びていたファブリッツィオ・ボッソは、“ハイ・ファイヴ”以来、約1年ぶりのブルーノート東京への登場。ぼくはジャズ雑誌に勤めていた頃(もう7,8年前でしょうか)、初めて彼のプレイを海外盤で聴き、大いに感激しました。これは逸材だ、よその雑誌で取り上げられる前に紹介しなきゃと思い、イタリアのレコード会社を通じてコンタクトをとり、メールでインタビューしたことがあるのですが、その頃がウソのように現在のボッソはスターです。今回も、ソロ・スペースこそ短かったものの、さまざまなミュートを用いたり(彼が敬愛するウィントン・マルサリスからの影響だと思います)、オープン・ホーンで目の覚めるようなトランペットを聴かせてくれました。

ブルーノート・レーベルから発売された『COMES LOVE』が好評のアリーチェ・リチャルディも、ゲスト・シンガーとしてではなく、あくまでもバンドのヴォーカリストとして、ほとんどのレパートリーに参加します。彼女の来日は、昨年の春におこなわれた「コットンクラブ」のソロ公演以来だと思いますが、そのときは、いわゆるアメリカ製のスタンダード・ナンバーを中心としたステージでした。ぼくはずいぶんカーメン・マクレエ(アメリカを代表するジャズ・シンガー。故人)に歌い方が似ているなあと思いながら聴きましたが、この夜、ニコラとステージに立ったアリーチェは、そのときとは180度、とまではいわないまでも120度ぐらいのイメージ・チェンジを図っていました。ようするに彼女はとてつもなく器用であり、どのようにも歌えるのでしょう。

伊達男たちと淑女の粋な世界は、20日まで続きます。
(原田 2009/12/17)




● 12/17 thu - 12/20 sun.
NICOLA CONTE JAZZ COMBO
featuring Fabrizio Bosso, Gaetano Partipilo, Pietro Lussu, Paolo Benedettini, Teppo Makynen & Alice Ricciardi
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