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JOHN TROPEA BAND

artist JOHN TROPEA

REPORT


ジョン・トロペイ-JOHN TROPEA


公演初日リポート:JOHN TROPEA BAND
featuring ANTHONY JACKSON, LOU MARINI, CHRIS PALMARO & CLINT DE GANON


名手、ジョン・トロペイがニューヨークの仲間たちを連れてブルーノート東京に戻ってきました。
彼は'60年代から第一線で活躍するギタリスト。デオダート、ジェームス・ブラウン、ポール・サイモン、ロバータ・フラック等、数多くのミュージシャンのレコーディングやセッションに参加しています。'70年代から'80年代にかけては、いわゆるフュージョン・ブームを牽引するプレイヤーのひとりにも数えられていました。

今回の演奏は、フュージョン時代の緻密なアレンジを踏襲しつつ、よりジャム・セッション的なくつろいだ味わいを強調したもの、といえばいいでしょうか。ファンク、R&B、サンバ、4ビート・ジャズなどの要素が曲によって散りばめられていきます。カヴァー曲のアレンジにもトロペイならではのセンスが光りました。マーヴィン・ゲイの「LET'S GET IT ON」では、原曲のエロチックな雰囲気を保ちつつも、メロディを絶妙にフェイク。変拍子を効果的に用いた「FREEDOM JAZZ DANCE」もステージの大きなハイライトとなりました。
共演メンバーの中では、サックスのルー・マリーニがトロペイに迫る活躍ぶりでした。そうです、あの映画『ブルース・ブラザーズ』に登場していた長身のサックス奏者、“ブルー”ルー・マリーニです。このステージでは、テナー・サックスのほかにカーヴド・ソプラノ(アルト・サックスを小さくしたような形状)も吹き、「Take Me Back to the Ol' School」ではトロペイと共にソウルフルなヴォーカルも披露してくれました。

5人のトップ・セッションマンが、お気に入りの曲を次々と演奏する。そこには、気取りや気負いはちっともありません。力の抜けた日常のサウンド、それがクラブで味わえるのは本当に素敵なことです。
(原田 2010/1/13)


● 1.13wed.-1.15fri.
JOHN TROPEA BAND
featuring ANTHONY JACKSON, LOU MARINI, CHRIS PALMARO & CLINT DE GANON
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ジョン・トロペイ-JOHN TROPEA

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