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MIKE STERN BAND featuring RANDY BRECKER, RICHARD BONA & DAVE WECKL

artist MIKE STERN , RICHARD BONA

REPORT


マイク・スターン-MIKE STERN


公演初日リポート:MIKE STERN BAND
featuring RANDY BRECKER,RICHARD BONA & DAVE WECKL


マイク・スターン、ランディ・ブレッカー、リチャード・ボナ、デイヴ・ウェックル。
コンテンポラリー・ジャズ・シーンを代表するスター4人が一同に会し、ブルーノート東京のステージに立っています。昨日から始まった公演は6月6日(日)まで、オフ日なしで全12セット行なわれます。「全部、見に行くぞ!」と気合満々のギター・フリークもいらっしゃるとのこと。どれだけ多くのファンが彼らのライヴを待ち望んでいたかがわかろうというものです。

特に今回、ボナとマイクの再会がここ東京で実現したことは大きな話題になることでしょう。いまやバンド・リーダー、シンガー・ソングライターとしても絶大な人気を誇るボナですが、最近の活動に対して“もっとベースを弾きまくってくれたらいいのに”という気分になっていたのは、多分ぼくだけではないと思います。その点、今回の公演は思いっきり溜飲を下げてくれます。いちベーシストに徹したリチャード・ボナの底力を、強力に思い知らせてくれるのです。ぼくが拝見した初日のファースト・セットは、「TUMBLE HOME」、「KT」など近年のマイクのライヴでは定番のレパートリーが中心でしたが、ボナがベースを担当すると、サウンドがより躍動的になると共に、なんともいえないポップな感触も出てきます。マイクが弾いたフレーズをすぐさまボナがベース・ラインに取り入れ、それをまたマイクがアドリブに応用するというシーンもあって、「ふたりは本当に息が合っているんだなあ」、「すごく幸せそうにプレイするなあ」と思いながら、彼らの再会セッションに立ち会う喜びを味わいました。

それに加えて、“天使の歌声”と評されるボナのファルセット・ヴォイスにスポットを当てたナンバーも、しっかり登場します。ループ・サンプラー等のエフェクターを活用した“ひとり合唱団パフォーマンス”は、いつ見ても本当に手品のようです。
もちろんランディ・ブレッカー、デイヴ・ウェックルも百戦錬磨の腕達者ぶりを披露。4人全員を目当てに聴きに行っても、誰か一人のミュージシャンに的を絞って出かけても、期待以上の興奮があなたを迎えてくれることでしょう。
(原田 2010/6/1)


●6.1tue.-6.6sun.
MIKE STERN BAND
featuring RANDY BRECKER, RICHARD BONA & DAVE WECKL
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