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HARVEY MASON “CHAMELEON BAND” featuring PATRICE RUSHEN, JIMMY HASLIP, AZAR LAWRENCE & BILL SUMMERS

artist HARVEY MASON

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ハーヴィー・メイソン - HARVEY MASON


公演初日リポート:HARVEY MASON “CHAMELEON BAND”
featuring PATRICE RUSHEN, JIMMY HASLIP, AZAR LAWRENCE & BILL SUMMERS


ハービー・ハンコックの歴史的名盤『ヘッド・ハンターズ』に参加、そのアルバムから派生したユニット“ザ・ヘッドハンターズ”の実質的なリーダーも務め、その後も“サマーズ・ヒート”、“ロス・オンブレス・カリエンテス”等のグループでファンを喜ばせ続けるパーカッション奏者=ビル・サマーズ。

70年代のジャズ・シーンに天才少女ピアニストとして彗星のごとく登場、シンガーとしても「Forget Me Nots」の大ヒットを持つキーボード奏者=パトリース・ラッシェン。

マッコイ・タイナーのグループやエレクトリック期のマイルス・デイヴィス・バンドでも活躍、名門プレスティッジ・レーベルに残したソロ・アルバムがクラブ・ミュージックの観点からも再評価が進んでいるサックス奏者=エイゾー・ローレンス。

人気バンド、イエロージャケッツのメンバーにして、来月はロベン・フォード、マイケル・ランドウ、ゲイリー・ノヴァクとの “レネゲイド・クリエイション”でも登場が決定している売れっ子6弦エレクトリック・ベース奏者=ジミー・ハスリップ。

なんという豪華メンバーでしょう。
リーダー格のドラマー=ハーヴィー・メイソンは巧みに彼らをまとめあげ、煽りたて、いくつものクライマックスを作ります。 “フォープレイ”における渋い、絹のような肌触りのドラミングとは一味もふた味も違う、ファンキー・ドラマーぶりが見事です。

考えてみればメイソンは前述の『ヘッド・ハンターズ』、クインシー・ジョーンズの『メロウ・マッドネス』、マリーナ・ショウの『フー・イズ・ジス・ビッチ・エニウェイ?』などで重責を担ってきた奏者です。最近では4ビート・ジャズのプロジェクトでも渋いところを聴かせているメイソンですが、ぼくはこの“カメレオン・バンド”のライヴに接して、彼のファンク魂が今も燃え盛っていることを改めて知りました。

レパートリーはメイソンとサマーズ両人が在籍した‘70年代ハービー・ハンコック・バンドのナンバーが中心。レコーディングにこそ参加はしていたが、ライブで演奏するのは初めてという『ヘッド・ハンターズ』のA面に収められていた「WATERMELON MAN」、「CHAMELEON」はもちろんのこと、意外なところではチャールズ・ロイド作の「FORREST FLOWER」、ジョン・コルトレーン作の「NAIMA」なども演奏されました。もちろん最小限のアレンジはほどこされていますが、あくまでもメインとなるのは各人の技の数々。これほどぜいたくなジャム・セッションは、今どきなかなか聴けないと思います。ぜひ足をお運びください!
(原田 2010/7/7)




● 7.7wed.-7.10sat.
HARVEY MASON “CHAMELEON BAND”
featuring PATRICE RUSHEN, JIMMY HASLIP, AZAR LAWRENCE & BILL SUMMERS

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