2010.07.16
TITO JACKSON performing the JACKSON 5's Greatest Hits -A Tribute to MICHAEL JACKSON-
artist TITO JACKSON
公演初日リポート:TITO JACKSON performing the JACKSON 5's Greatest Hits
-A Tribute to MICHAEL JACKSON-
ティト・ジャクソンは、ぼくにいわせれば“音楽の流れを変えた男”です。
父親が「絶対に触るな」とクローゼットの中にしまいこんでいたギターをいたずらしているうちに、腕前が上達。いつしか彼のプレイにあわせて兄弟たちが歌い出しました。が、ある日、ティトはギターの弦を切ってしまいます。
ギター・ケースを開けた父親は激怒しました。「誰だ、オレの楽器をいたずらしたのは!」
ティトは正直に事のなりゆきを告白しました。父親はいいました。「じゃあ、オレの前で演奏してみろ」。
ティトはおそるおそるギターを弾き、兄弟がコーラスをつけました。その瞬間、父親は自分の息子たちをプロのミュージシャンにしようと決意します。ジャクソン5やジャクソンズの歴史はここから始まりました。マイケル、ジャネット、ジャーメイン、ラトーヤ等の華々しいソロ活動も、起点をさかのぼればここに行き着くはずです。
ティトのいたずらが、20世紀最大のエンタテインメント・ファミリーを生んだのです。
ティトはマイケルの5歳年上ですから、今年で57歳。相変わらずギターを片時も離さず、お気に入りの仲間たちと、お気に入りのレパートリーを奏でています。それを至近距離で体験できるのは、まさにクラブ・ギグの醍醐味といえましょう。
ステージ前半は、最近の彼の主軸となっているブルース・ナンバーが中心。マディ・ウォーターズで有名な「HOOCHIE COOCHIE MAN」、ルイ・ジョーダンのヒット曲「CALEDONIA」等もおりまぜながら、ティト・ジャクソンは円熟の境地を味わわせてくれました。そして後半は皆様おまちかね、ジャクソン5〜ジャクソンズ時代の定番の数々。少年時代のマイケルのハイトーン・ヴォイスをどうやって再現するのかなと思っていたら、そこは3人の女性シンガーがそれぞれ担当し、ティトはギターとコーラスで存在感を示します。
本当に心暖まる素敵なステージでした。皆さんもぜひ、“お兄ちゃんの魅力”をライヴでどうぞ!
(原田 2010 7/15)
● 7.15thu.-7.19mon.
TITO JACKSON
performing the JACKSON 5's Greatest Hits
-A Tribute to MICHAEL JACKSON-
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