2010.08.25
ROBBEN FORD,MICHAEL LANDAU,JIMMY HASLIP,GARY NOVAK "RENEGADE CREATION"
artist MICHAEL LANDAU , ROBBEN FORD
公演初日リポート:ROBBEN FORD,MICHAEL LANDAU,JIMMY HASLIP,GARY NOVAK
"RENEGADE CREATION"
ロベン・フォード、マイケル・ランドウ、ジミー・ハスリップ、ゲイリー・ノヴァクで構成されたスーパー・ユニット、レネゲイド・クリエイション。
辞書を引くとレネゲイドには“裏切り者”、クリエイションには“創造”という意味があります。なんとも意味深なグループ名ですが、バンド・サウンドはあくまでも熱く爽快、無条件で聴く者をエキサイトさせてくれます。
オープニングはインストゥルメンタル・ナンバーの「JUST LIKE IT IS」。ロベンとマイケルの後ろにリズム・セクションが並ぶのではなく、左からロベン、ゲイリー、ジミー、マイケルが横一列になって演奏します。“4人全員が対等なんだ”という声がきこえてきそうなステージング、そしてプレイです。
ギタリストふたりが味のあるヴォーカリストでもあるところも、このグループの重要なポイントです。高めで張りのある歌声のロベン、ハスキーな低音を絞り出すように歌うマイケル。ふたりがほぼ1曲ずつ交替にリード・ヴォーカルをとりながら、プログラムは進みます。ヴォーカル部分では歌をしっかり聴かせ、間奏に入ると両ギタリストが激しい技のやりとりを展開。ロベンとマイケルの相性の良さは、いまでも語り草の“ジン・チ”の来日公演(2004年)でもうかがえたと思いますが、その“あうんの呼吸度”はこの2010年、さらにパワーアップしているような気がします。前半はロック色の強いリフ・ナンバーが中心でしたが、後半では次々とブルース・ナンバーが披露され、ブルージーなフレーズを流暢に弾きまくるロベンと、アーミングやハーモニクスを使いながら鋭角的に攻め込んでいくマイケルの持ち味の違いがいっそう際立ちました。
アンコールではなんと、ハウリン・ウルフやクリーム(エリック・クラプトン)のパフォーマンスで有名な「SPOONFUL」がプレイされました。もちろん彼らのアルバム『レネゲイド・クリエイション』には入っていません。ライヴに足を運んだファン限定の特典といったところでしょうか。まるで永遠に続くのではないかと思えるほどのギター・バトルに、ブルーノート東京は沸きに沸いたのでした。
(原田 2010/8/24)
● 8.24tue.-8.26thu.
ROBBEN FORD,MICHAEL LANDAU,JIMMY HASLIP,GARY NOVAK
"RENEGADE CREATION"
coming soon