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RAMSEY LEWIS "Colors―The Ecology of Oneness" -A Suite for Jazz and New Media-

artist RAMSEY LEWIS

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ラムゼイ・ルイス - RAMSEY LEWIS


公演初日リポート:RAMSEY LEWIS "Colors―The Ecology of Oneness"
-A Suite for Jazz and New Media-


ラムゼイ・ルイス、入魂の公演が昨日から始まっています。

ヒット曲だけでステージを組めるほど楽曲に恵まれているラムゼイですが、今回は書き下ろしのナンバー「Colors―The Ecology of Oneness - A Suite for Jazz and New Media -」のワールド・プレミアがメインです。

「ブルーノート東京」の大きな入り口ドアを開け、階段を下りて、クロークにたどりつくと、スタッフの方が本公演のテーマについてラムゼイが解説したパンフレットを手渡してくれます。客席でそれを読みながら「いったいどんな内容になるのだろう」とわくわくしていると、ラムゼイ・ルイス・トリオの面々が登場しました。むろん全員がビシッとスーツ姿で決めています。思えば1956年、ラムゼイの最初のアルバム名は『ジェントルメン・オブ・ジャズ』でした。時が流れても、ラムゼイは常に、「バンド・メンバー全員が紳士たれ」と命じているのでしょう。

この組曲がどういうコンセプトで作られたかについては、ぜひ「ブルーノート東京」のホームページや、ライヴ前に配られるパンフレットをごらんいただければと思います。ぼくがそこに付け加えることは、なにもありません。内容は全8楽章で構成されていて、約1時間にわたって奏でられました。連続演奏するのではなく、楽章ごとにポーズ(休止)をおき、メンバーは深々とおじぎをします。プレイ中、背後のスクリーンには大地、植物、人間、動物、花などの画像が映し出されます。ラムゼイはもともとクラシック音楽への造詣が深く、そのクラシカル〜シンフォニック指向は最近、とみに高まっているような気がします。ぼくは30年来の彼のファンですが、「あんまりシンフォニックな組曲を聴かせられても、それはそれで個人的にはしんどいなあ」という気持ちも、正直なところありました。

しかしそれは杞憂でした。やっぱりラムゼイは聴き手を楽しませ、和ませる達人です。クラシック、ファンク、ラテン、ゴスペルの要素がほどよく混ざり合った響き、ポップでキャッチーなメロディ展開は、理屈抜きでこちらの体を揺らしてくれます。とくに快かったのは第7楽章にあたる「YELLOW:JUBILATION“ANIMALS”」です。このメロディ、これこそ長年にわたり世界中で愛されてきたラムゼイ・ルイス節のエッセンスではないでしょうか。もちろんステージ後半では、あの大ヒット曲「THE IN CROWD」等も聴かせてくれました。

当日は昼からリハーサルをおこない、一旦ホテルに戻ってからまた「ブルーノート東京」に戻って開演直前までリハーサルを重ねていたとききます。この来日ステージに寄せるラムゼイ・ルイス・トリオの気迫と情熱は、尋常ではありません。彼らのパッションを、ぜひ至近距離で浴びてください!

また10月2日(土)の12時半から、ラムゼイのトーク・ショウもおこなわれます。ピアニスト、作曲家、教育者、コメンテーター等、幅広い活動を続ける彼を、さらに身近に感じることのできる貴重な機会です。こちらもぜひ、お越しくださいませ。
(原田 2010/9/28)


● 9.28tue.-10.2sat.
 RAMSEY LEWIS "Colors―The Ecology of Oneness"
 -A Suite for Jazz and New Media-
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