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CHICO & THE GYPSIES

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CHICO & THE GYPSIES - チコ&ザ・ジプシーズ


公演初日リポート:CHICO & THE GYPSIES



カーニバル、フェスティバル、フィエスタ、宴、祭り・・・・・呼び方はなんでもいいですが、チコ&ジプシーズの音楽にはそれらを一緒にして、さらに灼熱の太陽で乾かしたようなカラッとしたエキサイトメント(興奮)があります。

開演前から、客席内は大騒ぎで賑やか。このあたり、いわゆるジャズ系のライヴではあまりみられない現象です。「今日は祭りだ!」というオーディエンスの声が聞こえてくるようです。そしてメンバーが楽器を大切そうに抱えながら登場すると、クラブはまさに“蜂の巣をつついたような”騒ぎになります。

リーダーのチコは白いシャツに黒いギター。他のメンバーは黒い衣装でステージに立ちます。リード・ギターを担当するケマは薄型の白いギターを、相変わらずの超絶技巧で弾きまくります。間奏パートになると、ぼくの目は自然に彼の指先に向かいましたが、どう弾いているのか本当にわかりません。彼が人差し指や中指を一度軽く動かすだけで、5つも6つもの音が立て続けに出てくるのです。

もちろん他のメンバーも、存分に見せ場を発揮しておりました。ごきげんな喉を聴かせたマノロやムニン、ティンバレスを中心に叩きながら軽やかなリズムを送り出すアンディ。一歩退いたところで、ニッコリとギターをつまびく重鎮チコ。各曲の出だしの数音が流れるやいなや、クラブを埋め尽くしたファンから「待ってました!」といわんばかりの拍手、指笛が飛びます。
メンバー全員が心から音楽を楽しみ、それをオーディエンスとわかちあおうとしているのが伝わってきます。この“気のおけなさ”に、フランスのサルコジ大統領もノックアウトされたのでしょう。

もちろん「BAMBOLEO」、「DJOBI DJOBA」、「VOLARE」はプレイされますが、そうした大定番はむしろアッサリと奏でられ、新たなレパートリーが増えているのも今回の公演の特徴です。皆さんきっと御存知の、あのイーグルスの大ヒット「HOTEL CALIFORNIA」も見事、チコ&ザ・ジプシーズ風にリメイクされていますのでお楽しみに。結成から約20年、彼らの前進はまだまだ続きます。
(原田 2010 10.31)


● 10.31sun.-11.3wed.
CHICO & THE GYPSIES
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