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DAVE KOZ with special guest SPENCER DAY

artist DAVE KOZ

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デイヴ・コーズ - DAVE KO



公演初日リポート:DAVE KOZ with special guest SPENCER DAY


アメリカを代表する大エンターテイナー(といっていいでしょう)、デイヴ・コーズが最新作『ハロー・トゥモロウ』を引っさげてブルーノート東京に帰ってきてくれました。

アルト、テナー、ソプラノの各サックスを持ち換え、日本語のMC(紙にローマ字で書いたものを読んでいたようです)、ギタリストやベーシストとの振り付け、ファンとの合唱パートを交えた渾身のステージは、初めて彼のライヴを見るひとも何度もライヴを見ている熱狂的なファンも、ひとしく笑顔にさせてくれるものです。まさに、もてなしの達人。

そして今回のライヴでは2つの「新機軸」がありました。まずひとつは、デイヴ自身がリード・ヴォーカルをとる曲があったこと。『ハロー・トゥモロウ』のレコーディング中、プロデューサーのマーカス・ミラーから歌うように勧められたとのことです。「皆がガックリしなければいいけれど」といって歌いだしたのは、『ハロー〜』に入っている「THIS GUY'S IN LOVE WITH YOU」。サックス・プレイがそのまま歌声になったようなヴォーカルは、「どうして今まで歌わなかったのだろう」と不思議になるほど、こなれていました。ヴォーカル・アルバムの登場も遠い将来ではないように思います。

そしてもうひとつは、新進気鋭のシンガー・ソングライターであるスペンサー・デイを日本のファンに紹介してくれたことです。「彼の歌声は我々を特別な場所に連れて行ってくれる。本当にグレイトな才能の持ち主なんだ」とデイヴみずからがMCで語ると、背の高いスペンサーがなんだか照れくさそうにステージ下手(客席から向かって左側)に登場します。「TILL YOU COME」ではファンキーに、ピアノの弾き語り「SOMEDAY」ではしっとりと。彼の登場パートが終わる頃には、多くのファンの心の中に“スペンサー・デイ”という名前が刻まれたことでしょう。

デイヴの新作『ハロー・トゥモロウ』のタイトルには、「こんな世の中だからこそ、前向きに行こう」という意味が込められているとのことです。すっきりしたい方、パワー不足の方はぜひ彼のライヴに足を運んで、音のシャワーを存分に浴びてください!

(原田 2010 11.4)

●11.4thu.-11.8mon.
DAVE KOZ with special guest SPENCER DAY
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