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ROY HAYNES FOUNTAIN OF YOUTH BAND Jammin' with SAVION GLOVER

artist ROY HAYNES , SAVION GLOVER

REPORT


ロイ・ヘインズ - ROY HAYNES


公演初日リポート:
ROY HAYNES FOUNTAIN OF YOUTH BAND
Jammin' with SAVION GLOVER



ジャズの豊かな歴史を象徴するドラマー、ロイ・ヘインズとタップ・ダンスのカリスマ、セヴィアン・グローヴァー。「ブルーノート・ニューヨーク」でも大評判を呼んだ二人の共演が、いま東京で実現しています。

会場はもちろん超満員。幅広い層のオーディエンスは、両者のファンがこぞってかけつけた結果でしょう。ステージはまず、ヘインズ率いる“ファウンテン・オブ・ユース・バンド”の演奏から始まりました。ジャリール・ショウ(サックス)、ジョン・サリヴァン(ベース)は近年のレギュラー・メンバーですが、今回はここにベテラン(といってもヘインズとは親子ほど歳が離れていますが)のデヴィッド・キコスキーがピアニストとして参加します。いまから20年ほど前、ぼくがヘインズのライヴを初めて見たとき、そこでピアノを弾いていたのが若き日のキコスキーでした。ヘインズは彼のピアノが大好きなのでしょう。

セロニアス・モンクの「TRINKLE,TINKLE」や「GREEN CHIMNEYS」を演奏した後、いよいよスペシャル・ゲストであるセヴィアン・グローヴァーが登場します。以前マッコイ・タイナー・ビッグ・バンドと共に「ブルーノート東京」に出演したことをご記憶のファンも多いことでしょう。「ジョン・コルトレーンの音楽は自分にとってバイブルのようなもの」と語るセヴィアンにとって、コルトレーンとの共演経験を持つマッコイやヘインズと共演することは、言葉にできないほどの喜びであるに違いありません。

セヴィアンはただタップを踏むだけではなく、まるでジャズ・ミュージシャンのように自由自在に即興をします。ヘインズとのデュオでは、まず互いのフレーズをドラムとタップで真似しあうところから始まり、やがて一体となって猛烈にスイング、最後にはチャーリー・パーカー(ヘインズは20代の頃、彼のバンドで演奏していました)の書いた「MOOSE THE MOOCHE」へとたどりつきました。ドラムとタップだけで、あの起伏に富んだメロディが表現されるのは、文字通りの驚きです。

続いて“ファウンテン・オブ・ユース・バンド”とセヴィアンのセッションで、やはりパーカーの「CONFIRMATION」、パット・メセニーの「QUESTION AND ANSWER」がプレイされます。セヴィアンのフットワーク、そしてタップ音が4人の演奏に溶け込み、当夜はさらなるクライマックスを迎えました。

「アメイジング!」とセヴィアンを紹介するヘインズ、そして最敬礼でヘインズに応えるセヴィアン。「まだ演奏を続けたいんだ」といわんばかりに、名残惜しそうにステージを去るヘインズの姿も印象に残りました。彼らのコラボレーションは30日まで続きます。ジャズ・ファン、ドラム・ファン、タップ・ファンの皆様、お見逃しなく!
(原田 2011 11.28)


●11.28mon.-11.30wed.
ROY HAYNES FOUNTAIN OF YOUTH BAND
Jammin' with SAVION GLOVER
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ロイ・ヘインズ - ROY HAYNES

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