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ERIC BENÉT

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ERIC BENET - エリック・ベネイ


公演初日リポート:
ERIC BENÉT



自身のレーベル、Jordan House Recordsから発表された最新アルバム『ザ・ワン』も大好評。現代R&B界を牽引する大エンターテイナー、エリック・ベネイが日本に戻ってきてくれました。

開演前から、場内は押すな押すなの大盛況。女性リスナーやカップルのお客様が多めなのも彼のライヴの特徴ですが、この日はいつもよりも外国人のオーディエンスがさらに多かった気がします。バンドの演奏が始まり、観客の間を縫ってエリックが登場すると、もうすでにスタンディング・オヴェイションの嵐です。ベスト・ドレッサーとしても知られる彼は、今回もスーツとネクタイでビシッとキメています。

2002年のブラック・リール賞に輝いた「LOVE DON'T LOVE ME」を歌った後、“最初のアルバムからの曲だ”といいながら「SPIRITUAL THANG」、“この曲を、とくに女性の皆様に捧げたい”と「CHOCOLATE LEGS」を熱唱。いずれもエリックのライヴでは欠かせないナンバーで、ぼくも何度かナマで聴いたことがありますが、この日の歌唱はお客さんの熱狂的な反応を受けてか、以前にも増してエネルギッシュでエモーショナルだったように感じられました。

続くMCで、エリックはこんなフレーズを口にしました。“公園を歩いていて、季節が春に変わることに気づいたとき。暗闇を歩いていて、恋人たちの仲むつまじい姿が見えたとき。そんなとき、ぼくはこんな気持ちになる。フィール・ライク・メイキン・ラヴ”。

外国人オーディエンスの間からすかさず“キャーッ!”という声があがります。ロバータ・フラックやマリーナ・ショウでおなじみ、「FEEL LIKE MAKING LOVE」のカヴァーです。10年ほど前にはディアンジェロもとりあげていましたが、エリックのヴァージョンも極上の出来。ほんとうに彼は“ラヴ”という言葉が似合います。

その後も新作からの「Harriet Jones」、「Real Love」、アース・ウィンド&ファイアー、オージェイズ、バーケイズ等の大先輩たちに敬意を表した「FEEL GOOD」、すべてのオーディエンスがコーラスで参加したといっても過言ではない「DON'T LET GO」など黄金のナンバーが続きます。“結婚式でよく歌われているんだよ”という前置きで始まった「SPEND MY LIFE WITH YOU」(1999年、R&Bチャート第1位)は、デニース・ジャネイとのツイン・ヴォーカルで聴かせてくれました。

伸びやかな地声、“本当に男性の声なのだろうか?”と不思議になってしまうほど美しく透き通ったファルセット、そしてセクシーでダンディなパフォーマンス。エリック・ベネイは今夜も、完璧なステージで「ブルーノート東京」を大いに沸かせてくれることでしょう。
(原田 2012 5.16)


● 5.16wed.-5.17thu.
ERIC BENÉT
☆ 参考:セットリストはこちら
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ERIC BENET - エリック・ベネイ

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