2012 12.8 sat. - 12.9 sun.
LEON WARE & Friends "Celebrating Mr. Ware's 50th anniversary year in music biz!" featuring CHANTE MOORE & AMP FIDDLER
artist LEON WARE
原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO
祝、音楽生活50周年!
マーヴィン・ゲイとコラボレーションをおこない、マイケル・ジャクソンやマックスウェルに曲を提供し、ソロ活動でも数多くの名作を世に放つ"ザ・レジェンド"、リオン・ウェアが「ブルーノート東京」をソウルフルに染め上げています。しかも今回は、彼を敬愛してやまない鬼才キーボード奏者=アンプ・フィドラーと、歌姫シャンテ・ムーアも同行するという、豪華このうえないプログラムです。
まずはフィドラーのプレイとヴォーカルがフィーチャーされます。バッチリ決まった髪形とサングラス、スーツの着こなしがおしゃれです。先日もジョージ・デュークがショルダー・シンセサイザーを弾いていましたが、フィドラーのそれはより小型です。キーボードと歌をユニゾンさせ、「2004年以来の登場なんだ。みんなにまた会えて嬉しいよ」と観客に語りかけながら、クラブ内の熱気を高めていきます。
つづいてはシャンテ・ムーアが登場。数年前にはピーボ・ブライソンとの共演ステージでも楽しませてくれた彼女ですが、今回も伸びやかな歌声、小鳥がさえずるような超高音でファンを魅了します。その超高音のバックで、野太い低音のバスドラを入れるのは名手リッキー・ローソン。イエロージャケッツの初期メンバーで、マイケル・ジャクソン、フィル・コリンズ等の歌伴もこなしたドラマーです。ドラムがいいと、歌も演奏も一層引き締まる。リッキーの存在は、それを改めて証明してくれます。
「あとはもう、主役を待つのみ」となったタイミングを見計らうかのように、巨星リオン・ウェアが登場しました。音楽生活50周年ということは、相当、高齢なはずです。しかしその歌声や動きの艶っぽいこと。ソウルフルとエロチックを共存させながら、「I WANNA BE WHERE YOU ARE」、「IF I EVER LOSE THS HEAVEN」、「AFTER THE DANCE」、「MUSICAL MASSAGE」、「I WANT YOU」等を立て続けに聴かせてくれました。作者本人が目の前で、次々と名曲を自作自演してくれるのです。その場にたちあえるぼくらファンは、なんてラッキーなのでしょう。フィドラーのキーボード、リオンの歌にハーモニーをつけたニッキー・グリアーも大きな存在感を放っていました。
心の底から暖まるメロウな夜をありがとう。ぼくは、そんな気持ちでいっぱいです。公演は本日まで。ぜひどうぞ!
(原田 2012 12.8 :公演初日リポート)