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GREGORY PORTER

artist GREGORY PORTER

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原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO


声も体格もスケールも、"ビッグ"のひとことに尽きます。要注目のシンガー、グレゴリー・ポーターが遂に初来日公演を果たしました。客席にはミュージシャンやDJも多数、いらしていたようです。

出身はカリフォルニア州ですが、現在はニューヨーク・ブルックリンに住んでいます。これまでウィントン・マルサリスやヒューバート・ロウズなど著名ジャズ・ミュージシャンと共演する一方で、ミュージカルやテレビでも活躍してきました。影響を受けたシンガーにはナット・キング・コール、ダニー・ハサウェイ、マーヴィン・ゲイ他の名前をあげています。「あなたはジャズ・シンガーですか? R&Bシンガーですか?」の問いには、「私はどう呼ばれようと構わない。私がすることは、心をこめて歌を歌うことだけだ」と返してくれました。

グラミー賞にノミネートされたデビュー作『Water』、そして『Be Good』からのナンバーを中心にしたステージは、まさしく現時点での"ベスト・オブ・グレゴリー・ポーター"というべきもの。日本のファンに、自身が持っている魅力のすべてを伝えようと考えたのでしょう、選曲・内容ともに気合が入っていました。バック・メンバーはいずれもマンハッタン149丁目、ハーレム地区のクラブ「セント・ニックス・パブ」(現在は閉鎖中)で知り合った仲間たち。

彼らの息の合った伴奏を得て、スロー→アカペラ→16ビートという3部構成で繰り広げられた「Work Song」、ウェイン・ショーターの曲に歌詞をつけて猛烈なテンポで歌う「Black Nile」、オリジナル曲「On My Way To Harlem」(ピアニストのチップ・クロフォードがフォー・トップス の「It's The Same Old Song」や「Reach Out (I'll Be There)」等のメロディを引用していました)などなど、グレゴリーは1曲1曲に魂を封じ込めるかのような熱唱を聴かせてくれました。

多くの音楽ファンに彼の名を知らしめた「1960 What?」は、ラスト近くに登場。スタンド・マイクの前に仁王立ちしながら、大きな手でハンドクラップしながら歌うグレゴリーの姿は貫禄に溢れていました。

きくところによるとグレゴリーは先日ユニバーサル・フランスと契約、この春からサード・アルバムの制作にとりかかるそうです。彼の名声がさらにワールドワイドに高まっていくのは確実でしょう。公演は明日、「コットンクラブ」でも開催されます。
(原田 2013 3.6)


●2013 3.8 fri. はコットンクラブにて公演
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SET LIST

2013 1.30 wed.

1ST
1.PAINTED ON CANVAS
2.WORK SONG
3.BE GOOD
4.BLACK NILE
5.ILLUSION
6.ON MY WAY TO HARLEM
7.SKYLARK
8.WISDOM
9.1960 WHAT?
10.THE WAY YOU WANT TO LIVE

2ND
1.GOOD BLESS THE CHILD
2.MOTHER'S SONG
3.BE GOOD
4.ON MY WAY TO HARLEM
5.BYE BYE BLACKBIRD
6.WISDOM
7.ILLUSION
8.WORK SONG
9.I FALL IN LOVE TOO EASILY
10.1960 WHAT?
11.THE WAY YOU WANT TO LIVE


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