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CLÉMENTINE

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原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO


昨日はあいにくの悪天候でしたが、場内は開演を待ちわびるファンでいっぱいです。ノンアルコール飲料のCMソングに歌が使われたことでもおなじみ、フレンチ・ポップス~ボサノヴァの歌姫=クレモンティーヌのステージが行なわれています。

コーヒーのCMに使われたことのある「Jeremie」に始まり、ジャズ風の味付けが快い「Be Nice」、いまやすっかり彼女の持ち歌になった感のある「男と女」等を、彼女は快調に歌います。彼女のツアーには欠かせないローレン・ヂ・オリベイハもアコースティック・ピアノやフェンダー・ローズを用いて、きらめくようなソロを聴かせてくれました。

ここからは演目が、いくつかのセクションにわかれます。「ユーミンコーナー」では「海を見ていた午後」と「卒業写真」をフランス語で歌い、続いて最新作『ボンシャンテ』のコンセプトである「童謡・唱歌コーナー」に。「春の小川」では鍵盤ハーモニカも吹き、英国の民謡「Greensleeves」はアップ・テンポのボサノヴァ・ナンバーにアレンジされました。

衣装変えの後、始まったのは「My Way」。フランク・シナトラが英語で歌って世界に広まったナンバーですが、もともとはフランスの曲です。クレモンティーヌも原語で歌いました(その場合のタイトルは「Comme d' habitude」)。「ブルーノート東京」出演アーティストではチコ&ジプシーズが毎回のようにプレイしていますね。しかしクレモンティーヌは、喉も張り裂けんばかりに絶唱するジプシーズとは正反対、実にクールにこの曲を料理していました。同じ曲をとりあげても、アーティストによって、こんなにアレンジや印象が異なるものか、とぼくは感心しました。

その後は「アニソンコーナー」で「ラムのラブソング」、「天才バカボン」が登場、ラスト近くにはファンの誰もが期待していたであろう大定番「Paris Walk」、「Ouh Lala」も歌われました。日本を愛するクレモンティーヌと、彼女を愛する日本のファンの、相思相愛というべきステージ。ライヴが終わった後も、場内は暖かな空気に包まれていました。
(原田 2013 4.6)

SET LIST

2013 4.6 SAT.
1st & 2nd
1. JEREMIE
2. BE NICE TO ME BABY
3. UN HOMME ET UNE FEMME
4. ST TROPEZ
5. UN APRES-MIDI A LA MER
6. PHOTO DE CLASSE
7. LE PRINTEMPS AU BORD DE LA RIVIERE
8. LA COMPTINE DU PRINTEMPS
9. GREENSLEEVES
10. SOUS LES FEUILLES DU CERISIER / YANKEE DOODLE
11. COMME D'HABITUDE
12. RAMU'S SONG
13. BAKABON
14. PARIS WALK
15. LES CHAMPS-ELYSEES
16. OUH LALA
17. CE N'EST QU'UN AU REVOIR

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