2013 4.28 sun. - 5.2 thu. (4.30 tue. OFF)
TOSHIKO AKIYOSHI JAZZ ORCHESTRA featuring LEW TABACKIN -Reunion Tour 2013-
artist LEW TABACKIN , 秋吉敏子
原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO
ブルーノート東京25周年を記念して、伝説のオーケストラが約10年ぶりに日本で復活しました。"秋吉敏子ジャズ・オーケストラ featuring ルー・タバキン"、通称トシコ=タバキンです。
1973年にロサンゼルスで結成。'82年からニューヨークに拠点を移し、2003年の解散までちょうど30年間、数々の名作を世に送り出しました。グラミー賞には計14回ノミネートされ、世界最長の歴史を持つアメリカのジャズ雑誌「ダウンビート」では5年連続、人気投票の首位に輝いています。2003年秋の「ブルーノート東京」公演を最後に惜しまれつつ解散しましたが、ビッグ・バンド・ファンの間では"再結成コール"が絶えませんでした。
その"トシコ=タバキン"が今、日本のステージで、往年と変わらぬ覇気をたたえたプレイで満員のオーディエンスを喜ばせています。両手を大きく振り上げながら指示を出す秋吉敏子、ひざを激しく動かしながらテナー・サックスをブロウするルー・タバキン。ぼくがこのビッグ・バンドのライヴを初めて見たのは20年ほど前のことですが、まさかもう一度ステージが味わえるとは思ってもいませんでした。
メンバーには、この前マリア・シュナイダーと一緒に来たデイヴ・ピエトロ(アルト・サックス)とライアン・ケベール(トロンボーン)、リチャード・ボナのバンドにもいたテイタム・グリーンブラット(トランペット)などの顔も見えます。テーマ・ソングといっていい「Long Yellow Road」、青森県森田村を訪れたことからインスピレーションを受けて 生まれた組曲「Four Seasons of Morita Village」の一部(「Harvest Shuffle」ではマーク・ロープマンのバリトン・サックスが傑出していました)、パーカッションとドラムスを除く全メンバーがソロをとる「Jamming at Carnegie Hall」等、緩急に富んだ構成は、さすがです。オーケストラ結成第1作アルバムのタイトル曲「孤軍」も演奏されました。「小野田少尉が発見されたニュースをテレビで見たことが作曲のきっかけ。日本では"和洋折衷"は好まれないが、べつに嫌われてもいいと思い曲を書いて発表したら好評で、それまでにないほど良くレコードが売れた。私のレコードは、売れたことなどなかったのに」というMCに場内が沸きます。
そしてラストは、近年の秋吉敏子のステージでは欠かされることのない「Hope(希望)」。アルバム『ヒロシマ~そして終焉から』にも入っているナンバーですね。2011年にセクステット(6人編成)で来日したときは愛娘、MONDAY満ちるのヴォーカルで聴くことができましたが、今回はタバキンのサックスがフィーチャーされました。通常ならここでステージは終わるのですが、「ブルーノート東京、25周年おめでとうございます」という声のあと、特別書き下ろしの「Blue Notes for Blue Note Tokyo」が演奏されました。さあ、どんな曲な のか? ぜひ実際のライヴでご体験ください!
(原田 2013 4.28)
2013 4.28 SUN.
1st | |
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1. | LONG YELLOW ROAD |
2. | DESERT LADY |
3. | HIROKO'S DELIGHT |
4. | FEAST IN MILANO |
5. | FAREWELL |
6. | SINCE PERRY |
7. | EPILOGUE : HOPE |
8. | BLUE NOTES FOR BLUE NOTE TOKYO |
2nd | |
1. | LONG YELLOW ROAD |
2. | REPOSE |
3. | POLLINATION |
4. | NORITO |
5. | HARVEST SHUFFLE |
6. | KOGUN |
7. | JAMMING AT CARNEGIE HALL |
8. | EPILOGUE : HOPE |
9. | BLUE NOTES FOR BLUE NOTE TOKYO |