2013 5.13 mon. - 5.16 thu.
BENNY GOLSON QUARTET
artist BENNY GOLSON
原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO
1950年代初頭からジャズ界の第一線で活動を続ける"リヴィング・レジェンド"、ベニー・ゴルソンが約5年ぶりに来日しています。
これまでの主な共演者にはクリフォード・ブラウン、ディジー・ガレスピー、アート・ブレイキー、マックス・ローチ、リー・モーガン、カーティス・フラー、フレディ・ハバード、アート・ファーマー、キャノンボール・アダレイ、ビル・エヴァンス、ウィントン・ケリーなどなど、いまや神話の一部となった顔ぶれが並びます。ゴルソンは彼らと同じ空気を吸い、同じヴァイブレーションを共有しながら、ジャズ界に貢献してきました。そして、そのエッセンスを、2013年に生きる我々に伝えてくれるのです。
共演者はマイク・レドン(ピアノ)、バスター・ウィリアムス(ベース)、カール・アレン(ドラムス)という不動のメンバー。ゴルソンがこの顔ぶれと演奏を始めて、もう10年近くが経ちます。'59年にアート・ファーマーと組んだ"ジャズテット"は約3年しか続きませんでしたから(のちに何度か再結成しますが)、ゴルソンはその3倍もの歳月をこのグループに費やしているのです。名義こそベニー・ゴルソン・カルテットですが、アドリブのスペースは全員対等。ピアノもベースもドラムスも、たっぷりソロをとり、実力をアピールします。
ぼくが聴いた初日のファースト・セットでは、「Along Came Betty」、「I Remember Clifford」といった不滅のゴルソン・クラシックスに加え、少年時代からの友人であるジョン・コルトレーンが書いた「Mr.P.C.」などを聴かせてくれました。また、MCでは、ブラウンやコルトレーンにまつわる思い出を、とてもわかりやすい英語で話してくれました。「先に旅立ってしまった天才たちの人となりを、ぜひ今のジャズ・ファンにも伝えたい」・・・そんな気持ちが伝わってくるような、心あたたまる語りでした。
公演は16日まで続きます。なにしろ稀代の作曲家として知られるゴルソンです。セットごとに、いろんな名曲が、彼のテナー・サックスによって自作自演されることは間違いないでしょう。モダン・ジャズ黄金時代の香りを、生で味わうなら今です。
(原田 2013 5.13)
2013 5.13 MON.
1st | |
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1. | HORIZON AHEAD |
2. | TINY CAPERS |
3. | SUMMERTIME |
4. | MR. PC |
5. | I REMEMBER CLIFFORD |
6. | ALONG CAME BETTY |
2nd | |
1. | WHISPER NOT/td> |
2. | BEAUTIFUL LOVE |
3. | TAKE THE A TRAIN |
4. | OUT OF THE DARKNESS AND INTO THE LIGHT |
5. | KILLER JOE |
6. | BLUES MARCH |