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JARABE DE PALO -A Piano y Voz-

artist JARABE DE PALO

REPORT

原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO


「スペイン語の歌」に、久しぶりに酔いしれました。いわゆるワールド・ミュージック・ファンはもちろん、ロック・ファン、ポップス・ファン、そしてロック・バンド志望のアマチュア・ミュージシャンたちにもぜひ見てほしいライヴ。それがハラベ・デ・パロのステージです。長いキャリアを持ち、スペインではスタジアム・クラスの会場でも演奏しているという彼らですが、来日は今回が初めて。「このグループのパフォーマンスをクラブで聴ける」というだけで、スペイン在住のファンからは羨望の目で見られることでしょう。

ライヴの副題は"A Piano y Voz"。ピアノと声、という意味ですね。その通り、今回はアコースティック・ピアノがたっぷりフィーチャーされました。ハラベ・デ・パロはどちらかというとブルース・ロック系のバンドですが、この公演では、よりしっとりした曲を中心に選ばれました。キケ・セラーノのピアノ・プレイはモダン・ジャズからの影響も強く感じさせ、中心人物パウ・ドネスはアコースティック・ギター、ヴォーカル、コンガ、そしてMCに大活躍です。MCは基本的に英語でしたが、「次に来る時までに日本語を覚えて、皆と会話できるようになるからね」と、嬉しいことも言ってくれました。パウと、女性ベース奏者カルメン・ニーニョのヴォーカル・ハーモニーも実に美しく、魅力的でした。

もちろん、キューバの伝説的歌手セリア・クルースとの共演で話題を呼んだ「Depende」、全世界で100万枚以上を売り上げたといわれる「La Flaca」等の代表作もたっぷり披露。この公演が契機となってハラベ・デ・パロの日本における認知が急上昇すること、そして「英語圏以外のロック」がより親しまれることを望んでやみません。公演はあすまで!
(原田 2013 7.20)

SET LIST

2013 7.19 FRI.
1st & 2nd
1. DUENO DE MI SILENCIO
2. AGUA
3. TE MIRO Y TIEMBLO
4. DEJAME VIVIR
5. EL LADO OSCURO
6. DOS DIAS EN LA VIDA
7. PURA SANGRE
8. LA PLAZA DE LAS
9. PALMERAS
10. DEPENDE
11. BONITO
12. LA FLACA
13. FRIO
14. GRITA

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