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TOWER OF POWER

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原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO

結成45周年を迎えたタワー・オブ・パワーが、ブルーノート東京の開店25周年にかけつけました。

彼らの演奏に、ウォーミング・アップはありません。いきなりフルスロットルで駆け出し、一瞬で観客を興奮の渦に巻き込みます。ホーン・セクションの楽器構成は2トランペット、2テナー・サックス、1バリトン・サックス。アルト・サックスが入っていないため、アンサンブルが低音寄りとなり、それが重量級のリズム・セクションとガッチリかみあいます。

「これがなくてはタワー・オブ・パワーじゃない」といっても過言ではない「What Is Hip?」、ヴォーカル・ハーモニーも美しい「You're Still A Young Man」も、もちろん聴かせてくれましたが、個人的にはステージ中盤、ジェイムズ・ブラウンに捧げたコーナーに最も強く惹かれました。「俺たちはソウル・バンドだ。1968年からソウル・ミュージックをやっている!」というエミリオ・カスティーヨのMCのあとに始まったのは、近年の重要なレパートリーである「Diggin' On James Brown」。 間に「It's A New Day」、「Mother Popcorn」、「I Got The Feelin'」などブラウンの代表曲を挿入しながら、ときには観客にマイクを向けて徹底的に盛り上げます。

ヴォーカリストのラリー・ブラッグスもブラウンばりのスクリームやシャウトをこなし、フランシス・ロッコ・プレスティアの代役を務めたレイモンド・マッキンリーの重厚なベース・プレイも響きわたりました。

「日本のファンは、俺たちのベスト・フレンズだよ」。そう言いながら、10人の凄腕たちはステージを後にしました。彼らのソウルフルなパーティは本日も行なわれます。
(原田 2013 7.29)

SET LIST

2013 7.29 mon.
1st
1. I LIKE YOUR STYLE
2. AIN'T NOTHING STOPPIN' US NOW
3. YOU OUGHT TO BE HAVING FUN
4. ONLY SO MUCH OIL IN THE GROUND
5. JUST WHEN WE START MAKIN' IT
6. THIS TIME IT'S REAL
7. JAMES BROWN MEDLEY
8. SO VERY HARD TO GO
9. WHAT IS HIP?
10. YOU STILL ARE A YOUNG MAN
11. SOUL WITH A CAPITOL "S"
 
2nd
1. WE CAME TO PLAY
2. SOUL WITH A CAPITOL "S"
3. CAN'T YOU SEE (YOU DOIN' ME WRONG)
4. (TO SAY THE LEAST) YOU'RE THE MOST
5. YOU GOT TO FUNKAFIZE
6. SO I GOT TO GROOVE
7. ME & MRS. JONES
8. JAMES BROWN MEDLEY
9. SO VERY HARD TO GO
10. WHAT IS HIP?
11. I LIKE YOUR STYLE
12. SOULED OUT

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