2013 8.19 mon. - 8.21 wed.
AIR SUPPLY
artist AIR SUPPLY
原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO
このバンドの名前を思い浮かべるだけで、ぼくの心の中に気球、青空、海が浮かんできます。
オーストラリア・メルボルンが世界に誇る、エア・サプライの登場です。1980年の「Lost In Love」を皮切りに、「シーサイド・ラブ(The One That You Love)」、「渚の誓い(Making Love Out of Nothing at All)」など数多くのビッグ・ヒットを放っている彼らが、真夏のクラブに涼やかな風を吹かせてくれました。「この地球上で一番好きな場所が東京なんだ」と語るほど日本を愛しているエア・サプライですが、ブルーノート東京への登場は今回が初めて。ラッセル・ヒッチコックの艶やかなハイトーン・ヴォイス、グレアム・ラッセルの滑らかなギター・プレイを間近で楽しめるのは実に嬉しいものです。ステージ中盤になると、ふたりは客席に入り込み、ラッセルはファンと握手をしながら熱唱を繰り広げました。甘さの中に切なさを盛り込んだ親しみやすいメロディ、そしてエンタテインメント性たっぷりのパフォーマンス。30年以上も日本で高い人気を保ち続けるエア・サプライの底力に触れたような気分です。
全米5位まで上昇した「さよならロンリー・ラブ(Even The Nights Are Better)」から始まったステージは、まさにヒット・パレードというべきものでした。残念ながら、ぼくはエア・サプライの第1次黄金時代には年代的に間に合いませんでした。しかしどの曲も聴き覚えがあるのは、その後も彼らの音楽が愛され、ラジオ等で頻繁に流れていたことを証明しています(ぼくの記憶に間違いがなければ、テレビCMにも使われていたはずです)。客席からはハミングや、歌詞を一緒に歌う声も聴こえてきました。
「気がついたらもう、結成から38年が経ってしまったよ」とMCで語っていましたが、演奏中のふたりの動きや表情は"万年青年"と呼ぶにふさわしいものでした。ラッセルとグレアムの厚い友情がある限り、彼らの綴る"LOVE"の世界は我々の心に潤いを与え続けることでしょう。
(原田 2013 8.19)
2013 8.19 MON.
1st | |
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1. | EVEN THE NIGHTS ARE BETTER |
2. | JUST AS I AM |
3. | EVERY WOMAN IN THE WORLD |
4. | HERE I AM |
5. | POWER OF LOVE |
6. | THE ONE THAT YOU LOVE |
7. | LOST IN LOVE |
8. | SWEET DREAMS |
9. | MAKING LOVE |
10. | DESERT, SEA, SKY |
11. | GOODBYE |
12. | ALL OUT OF LOVE |
2nd | |
1. | EVEN THE NIGHTS ARE BETTER |
2. | JUST AS I AM |
3. | EVERY WOMAN IN THE WORLD |
4. | HERE I AM |
5. | CHANCES |
6. | DANCE WITH ME |
7. | THE ONE THAT YOU LOVE |
8. | LOST IN LOVE |
9. | MAKING LOVE |
10. | DESERT, SEA, SKY |
11. | ALL OUT OF LOVE |