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LEE RITENOUR 
with HARVEY MASON, JOHN BEASLEY & TOM KENNEDY 
and special guest KAZUMI WATANABE

artist LEE RITENOUR , 渡辺香津美

REPORT

原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO


ギター・フリーク垂涎の名盤『マーメイド・ブールヴァード』で語りつがれる絶妙のコンビネーションを、まさかライヴで聴ける日が来るとは。リー・リトナーと渡辺香津美の共演が昨日から始まっています。

『マーメイド・ブールヴァード』は1978年にリリースされました。渡辺香津美がロサンゼルスにあるリトナーの自宅に行ってアルバムのコンセプトを練り、リトナーが"ジェントル・ソウツ"を率いて来日したときにレコーディングが行なわれました。そのときのメンバーであったハーヴィー・メイソンが、今回のライヴでもドラムスを叩いています。30数年の歳月が流れても、各ミュージシャンの演奏は相変らずみずみずしく新鮮なのが嬉しいですね。

「Stone Flower」、「Wes Bound」など近年の定番レパートリーがプレイされた後、リトナーが渡辺香津美を呼び出します。「カズミとは年齢も近いし、共通点がたくさんある。ベスト・フレンドだよ」という紹介のあと、「Stolen Moments」、「Waltz For Carmen」等が演奏されます。互いのフレーズに耳を傾けながらのプレイの応酬は、尽きることがありません。渡辺の代表曲(シングル・レコードも出たことがあります)「Unicorn」が、まさかツイン・ギターで取り上げられるとは思いもしませんでした。渡辺がアームを使って弾きまくると、リトナーはスライド・バーを用いて応酬。ギター・サミットはさらに盛り上がりました。

「時間も経っているし、今日はもうこれで終わりかな」と思ったら、ここからさらに熱いセッションが繰り広げられました。再登場したメンバーが演奏したのは、ジェントル・ソウツ時代の人気曲「Morning Glory」と「Sugar Loaf Express」。これはもう、いくら言葉で説明するよりも、ぜひ客席で味わっていただくしかないでしょう。フュージョン黄金時代を知っている人も知らない人も、ギターを弾く人もそうでない人も、みんな楽しめるステージだと思います。公演は本日で一旦終了し、来週の10月7日、8日に再開される予定です。
(原田 2013 10.1)


●Lee Ritenour -talk & clinic-, Music Host : Satoshi Iino
【神田淡路町】cafe104.5 
2013 10.5 sat. Open 6:00pm / talk & clinic 7:00pm-8:00pm
詳細はこちら

SET LIST

2013 9.30 MON.
1st
1. GET UP STAND UP
2. STONE FLOWER
3. ETUDE
4. WES BOUND
5. STOLEN MOMENTS
6. WALTZ FOR CARMEN
7. UNICORN
8. LAY IT DOWN
9. MORNING GLORY
10. SUGAR LOAF EXPRESS
 
2nd
1. THE VILLAGE
2. STONE FLOWER
3. WES BOUND
4. STOLEN MOMENTS
5. WALTZ FOR CARMEN
6. LAY IT DOWN
7. L.P. (FOR LES PAUL)
8. SUGAR LOAF EXPRESS

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