2013 9.18 wed. - 9.19 thu.
THE BRAND NEW HEAVIES
artist THE BRAND NEW HEAVIES
原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO
もう説明は不要でしょう。アシッド・ジャズ/U.K.ソウルの人気者、ザ・ブラン・ニュー・ヘヴィーズのステージが昨日から始まっています。前身ユニットの頃から数えると25年以上の活動歴を持っている彼らですが、ブルーノート東京には今回が初登場。待ちわびた超満員のファンを前に、充実のパフォーマンスを繰り広げました。
オリジナル・メンバーはヤン・キンケード(ドラムス、ヴォーカル)、サイモン・バーソロミュー(ギター)、アンドリュー・レヴィ(ベース)。皆、英国イーリング生まれで年齢もほぼ同じです。しかしルックスは順に渋め、貴公子風、マッチョと、見事なまでに異なります。この3人が織り成すグルーヴがすごいのです。それぞれの音色が絶妙に絡み合って、うねり、どんどん熱気を高めていきます。「長年一緒に演奏することによって生まれるケミストリー」を、ぼくはとても強く感じました。
ヴォーカルは注目の若手、ドーン・ジョセフが務めます。ザ・ブラン・ニュー・ヘヴィーズはこれまで、エンディア・ダヴェンポートを筆頭にカーリーン・アンダーソン、サイーダ・ギャレット等、数多くの名シンガーを迎えてきた名門です。そこに参加するのはドーンにとって大きな喜びであり、プレッシャーでもあることでしょう。しかし彼女のよく伸びる歌声(いつ息つぎをしているのだろう、と思うところもありました)、目を引くファッション・センス、観客をとことんエキサイトさせるパフォーマンスは確実にバンドに新しい魅力を加えていると断言できます。"セイ・ハロー"といいながら客席に飛び込んでハイタッチや握手をする姿も印象に残りました。「Never Stop」、「Midnight At The Oasis」、「Dream Come True」といった大定番が、ドーン・ジョセフの歌声で新鮮によみがえるのは、このグループを初期から聴いているぼくにとっては大変な快感でした。
もちろんステージではニュー・アルバム『Forward』からの曲もたっぷり披露されました。「Addicted」(やみつきになるという意味です)を歌い終えたドーンは、こういいました。「私たちは東京にAddictedなの。最高の場所で、最高のオーディエンスと共に最高のライヴができて嬉しいわ」。
デビュー当初からのファン、新作で彼らを知ったファン、双方の胸を熱くさせるライヴだと思います。現在のザ・ブラン・ニュー・ヘヴィーズをお見逃しなく!
(原田 2013 9.19)
2013 9.18 WED.
1st & 2nd | |
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1. | FORWARD |
2. | BACK TO LOVE |
3. | NEVER STOP |
4. | DREAM ON DREAMER~MIDNIGHT AT THE OASIS |
5. | SUNLIGHT |
6. | HEAVEN |
7. | GIMME ONE OF THOSE |
8. | SOMETIMES |
9. | SPEND SOME TIME |
10. | ADDICTED |
11. | STAY THIS WAY |
12. | YOU ARE THE UNIVERSE |
13. | DREAM COME TRUE |