2013 10.24 thu. - 10.25 fri.
CODY CHESNUTT
artist CODY CHESNUTT
原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO
気鋭シンガー・ソングライター、コディ・チェスナット。彼の来日が発表されたときから、ぼくはこの時が来るのを楽しみにしていました。
出世作『ヘッドフォン・マスターピース』から受けたイメージは、"孤高の宅録男"。密室にひとりこもって、もくもくと曲作りをし、レコーディングを繰り返すイメージです。ヘルメットをかぶっているヴィジュアルも、その印象をさらに謎めいたものにしました。
しかし実際のコディは、とにかくフレンドリーです。観客と一緒になってステージをつくりあげていくタイプといえばいいのでしょうか、絶えずオーディエンスに呼びかけ、反応を引き出しながら熱いライヴを繰り広げていくのです。「トーキョーのひとたちはシャイだときいたことがあるけれど、君たちはそうじゃないよな。さあ、一緒に盛りあがってくれ!」と目の前でコディにいわれたら、誰だってテンションをあげてしまいます。もちろんプログラムは彼の自作を中心に構成されているので、よほどのファンじゃなければ即座に彼と一緒に歌ったりすることは難しいはずです。しかしコディはオーディエンスの乗せ方が本当に巧いので、いつのまにかリフレインを合唱せずにはいられなくなります。
バンド・メンバー間の連係も、実によく取れていました。個人的には"宅録"のイメージがどうしても強いので、ひょっとしたら孤独を好む気難しい芸術家肌なのではないかとも予測していたのですが、全然そんなことはないですね。各メンバーのソロもフィーチャーしながら、全員一丸となって豊かなアンサンブルを形成していきます。ぼくがとくに印象に残ったのはスロー・テンポで始まり、やがてタイトな8ビートに変化していく「Everybody's Brother」、間にゴスペル風の語りをはさんだ「Love Is More Than A Wedding Day」等、最新作『ランディング・オン・ア・ハンドレッド』からのナンバー。本編ラストではヘルメットをとり、満面の笑顔でオーディエンスへの賛辞を述べていました。ザ・ルーツも認めた才人、コディ・チェスナットのライヴは明日も開催されます。
(原田 2013 10.24)
2013 10.24 THU.
1st | |
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1. | THAT'S STILL MAMA |
2. | 'TIL I MET THEE |
3. | EVERYBODY'S BROTHER |
4. | UNDER THE SPELL OF THE HANDOUT |
5. | WHAT KIND OF COOL (WILL WE THINK OF NEXT) |
6. | LOVE IS MORE THAN A WEDDING DAY |
7. | DO BETTER TO THE YOUNG |
8. | DON'T WANNA GO THE OTHER WAY |
9. | I'VE BEEN LIFE |
10. | GUNPOWDER ON THE LETTER |
2nd | |
1. | THAT'S STILL MAMA |
2. | 'TIL I MET THEE |
3. | EVERYBODY'S BROTHER |
4. | UNDER THE SPELL OF THE HANDOUT |
5. | WHAT KIND OF COOL (WILL WE THINK OF NEXT) |
6. | LOVE IS MORE THAN A WEDDING DAY |
7. | DO BETTER TO THE YOUNG |
8. | DON'T WANNA GO THE OTHER WAY |
9. | I'VE BEEN LIFE |
10. | GUNPOWDER ON THE LETTER |
11. | THANK YOU |