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THE WAILERS

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原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO


創設から約45年。オリジナル・メンバーのベース奏者、アストン・"ファミリー・マン"・バレットを中心とするザ・ウェイラーズが遂にブルーノート東京初登場を果たしました。

そうです、あのザ・ウェイラーズです。この歴史と名誉のあるグループ名を公式に名乗ることのできる唯一のバンドが、今、来日しているのです。

「度肝を抜かれる」といえばいいのでしょうか、最初のベース音が飛び出した瞬間に圧倒されました。地響きを起こすような、太く豊かな低音が場内をゆるがします。実をいうとぼくは「レゲエ=ダンス=野外」という先入観を長く持っていました。レゲエ・サンスプラッシュやジャパンスプラッシュといった野外フェスに行ったことのある経験が植えつけられているのでしょう。しかしここまでディープな低音を味わうのは、今回が初めてです。これだけでぼくは「クラブでレゲエが聴けてよかったな」と思いました。しかもそのベーシストが、レゲエの生き証人といえるアストンなのですから興奮も倍増です。

押し寄せるようなベース、高くチューニングされたスネア・ドラム、ギターやキーボードの味わい深い刻み。このリズムだけでも十分すごいな、と思ったところに、実にいいタイミングでドウェイン・アングリンのヴォーカルが入ってきます。1982年生まれだそうですから、ボブ・マーリー(1945年生まれ、1981年死去)と、ちょうど入れ替わりに生まれたということになりますね。今のドウェインとほぼ同じ年齢だった頃、マーリーは『ラスタマン・ヴァイブレーション』や『エクソダス』といったアルバムを制作していました。

生前のマーリーをよく知るアストンのベースをバックに、「I Shot The Sheriff」、「Get Up Stand Up」、「One Love」等を熱唱するドウェイン。実にいいです。見事に重責を担っていたと思います。平凡な言い方ですが、こうして名曲は歌い継がれ、聴き継がれていくのでしょう。公演は11月4日まで続きます。ウェイラーズは不滅です!
(原田 2013 11.2)

SET LIST

2013 11.1 FRI.
1st
1. COBRA
2. SO MUCH TROUBLE IN THE WORLD
3. AFRICA UNITE
4. IS THIS LOVE
5. STIR IT UP
6. I SHOT THE SHERIFF
7. GET UP, STAND UP
8. COULD YOU BE LOVED
9. THREE LITTLE BIRDS
10. JAMMIN'
11. ONE LOVE
12. REDEMPTION SONG
13. EXODUS
 
2nd
1. COBRA
2. RASTAMAN VIBRATION
3. ZIMBABWE
4. WAITING IN VAIN
5. THREE LITTLE BIRDS
6. BUFFALO SOLDIER
7. DON'T ROCK MY BOAT
8. STIR IT UP
9. I SHOT THE SHERIFF
10. BLACK SURVIVAL
11. WAR 〜 NO MORE TROUBLE
12. REDEMPTION SONG
13. EXODUS

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