2013 12.25wed.-12.27fri.
INCOGNITO
artist INCOGNITO
原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO
"グッド・イヴニング・トーキョー、メリー・クリスマス!"
ブルーイの力強い声が、超満員の店内に響き渡ります。地球最高峰のパーティー・バンド(といっていいでしょう)、インコグニートの公演です。
バンドスタンドには、見慣れた顔と新顔がバランスよく揃っています。ブルーイいわく"世界一ファンキーなユダヤ人"であるマット・クーパーは今回も渋いキーボード・プレイでアンサンブルの脇をひきしめ、ヴァネッサ・ヘインズの歌声はさすがの貫禄。ナイジェル・ヒッチコックのサックスも、インコグニート・サウンドには欠かせません。若手ヴォーカリストのケイティー・レオン、キアラ・ハンター、トロンボーンのタリク・メッシはインコグニートでは初来日のようですが、彼らにもたっぷり活躍の場を与えられていました。
ヴァネッサ、ケイティー、キアラ、そして男性のトニー・モムレル(かつてシャーデーのバック・コーラスを務めていたこともあります)からなるヴォーカル隊は「圧巻」のひとことに尽きます。それぞれがリード・ヴォーカルもバック・コーラスも万能な実力者ぞろい。ヒット曲「Still A Friend Of Mine」はまずヴァネッサが歌い、その後トニーが出て、やがてふたりのかけあいになるのですが、ヴァネッサのキーでも(つまり女性のキーなのに)地声で歌いきってしまうトニーの音域の広さには「すごい」と驚くばかりでした。インストゥルメンタル曲では、1979年に結成された当初のレパートリーである「Parisienne Girl」が聴けたのも嬉しかったですね。改めてインコグニートの歴史の長さと、フュージョン/ジャズ・ファンク/ソウル・ミュージックに対するブルーイの趣向のブレなさを強く感じました。
「音楽家になろうと決めた少年の頃、私はドリーム・バンドを頭の中で描いていた。スティーヴィー・ワンダー、チャカ・カーン、スティーヴ・ガッドがメンバーなんだ。やがて大きくなって、私は彼ら全員と共演する機会を持つことができた。これは私にとって、生涯のクリスマス・プレゼントのようなものだね」と語るブルーイ。クリスマスは過ぎてしまいましたが、本日からの公演ではますますパワーアップするインコグニートが楽しめることでしょう。27日まで「ブルーノート東京」に登場し、30日と31日には「モーション・ブルー・ヨコハマ」に舞台を移します。そして怒涛のカウントダウン・ライヴへ、もつれこむのです。
(原田 2013 12.26)
2013 12.25 WED.
1st | |
---|---|
1. | LOVE HAS COME AROUND |
2. | AIN'T IT TIME |
3. | IT'S JUST ONE OF THOSE THINGS |
4. | ABOVE THE NIGHT |
5. | MORNING SUN |
6. | GIVIN' IT UP |
7. | LABOUR OF LOVE |
8. | Mr. JONES |
9. | GOOD LOVE |
10. | STILL A FRIEND OF MINE |
11. | PARISIENNE GIRL |
12. | PERCUSSION & DRUM SOLO |
13. | BRAZILIAN LOVE AFFAIR |
14. | AS |
15. | ALWAYS THERE |
2nd | |
1. | LOVE HAS COME AROUND |
2. | AIN'T IT TIME |
3. | IT'S JUST ONE OF THOSE THINGS |
4. | ABOVE THE NIGHT |
5. | MORNING SUN |
6. | GIVIN' IT UP |
7. | LABOUR OF LOVE |
8. | Mr. JONES |
9. | GOOD LOVE |
10. | STILL A FRIEND OF MINE |
11. | PARISIENNE GIRL |
12. | PERCUSSION & DRUM SOLO |
13. | BRAZILIAN LOVE AFFAIR |
14. | AS |
15. | ALWAYS THERE |
16. | NIGHTS OVER EGYPT |