2014 1.29 wed. - 1.31 fri.
AVERAGE WHITE BAND
artist AVERAGE WHITE BAND
原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO
「Pick Up the Pieces」がミリオン・セラーを記録。ソウル、ファンク、ディスコ、フュージョン等をかっこよくミックスしたサウンドで、世界中のファンを踊らせ続けているアヴェレージ・ホワイト・バンド(AWB)が久しぶりにブルーノート東京のステージに立ちました。
1972年の結成以来、ロビー・マッキントッシュ、スティーヴ・フェローニ、ヘイミッシュ・スチュアート、アダム・ダイチなど数多くの逸材を輩出しているAWBですが、現在のラインナップも大変に魅力的です。オリジナル・メンバーのアラン・ゴーリーとオニー・マッキンタイアはステージの両脇にしっかりと位置し、リード・ヴォーカルは元タワー・オブ・パワー(TOP)のブレント・カーターが担当します。ホーン・セクションが鳴り渡るTOPサウンドの中で鍛えたビッグ・ヴォイスと卓越したリズム感は、AWBの音楽性とも抜群の相性の良さを示しています。
'73年のデビュー・アルバムに入っていた「The Jugglers」、ヘイミッシュがチャカ・カーンに提供し、その後AWBがセルフ・カヴァーした「Whatcha' Gonna Do For Me」、リオン・ウェアに敬意を表した「If I Ever Lose This Heaven」と「I Want You」のメドレー等が次々とプレイされます。オニーの力強いギター・カッティング、アランとブレントの男くささあふれるヴォーカル・ハーモニー、実に見事です。背後ではドラマーのロッキー・ブライアントがバスドラの連打でリズムを一層引き締めています。デヴィッド・サンボーン、シンディ・ローパー、ビリー・ジョエル、ポーラ・アブドゥル等との共演で知られる彼の超絶グルーヴが、手の届くような距離で体験できたのも本公演の収穫のひとつです。
プログラム後半では「Cut The Cake」、「Person to Person」等の大定番も披露されました。いちど楽器のストラップを肩からおろすメンバーたち。しかしオーディエンスは納得しません。まだ"あの曲"をプレイしていないからです。そして待たせに待たせて、ついに飛び出したのが「Pick Up the Pieces」。キャンディ・ダルファーのカヴァー・ヴァージョンでもよく知られていますが、オリジナルはもちろんAWB。本家本元が奏でる"あの曲"で、熱狂のライヴはクライマックスを迎えました。
(原田 2014 1.30)
2014 1.29 WED.
1st | |
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1. | McEWANS' EXPORT (INSTRUMENTAL) |
2. | GOT THE LOVE |
3. | THE JUGGLERS |
4. | WHATCHA' GONNA DO FOR ME |
5. | A LOVE OF YOUR OWN |
6. | IF I EVER LOSE THIS HEAVEN ~ I WANT YOU |
7. | WORK TO DO |
8. | WHEN WILL YOU BE MINE |
9. | CUT THE CAKE |
10. | CLOUDY |
11. | IN THE BEGINNING |
12. | PERSON TO PERSON |
13. | PICK UP THE PIECES |
2nd | |
1. | PICK UP THE PIECES (SHORT VERSION) |
2. | GOT THE LOVE |
3. | THE JUGGLERS |
4. | WHATCHA' GONNA DO FOR ME |
5. | A LOVE OF YOUR OWN |
6. | WORK TO DO |
7. | QUEEN OF MY SOUL |
8. | SCHOOLBOY CRUSH |
9. | CUT THE CAKE |
10. | IN THE BEGINNING |
11. | PERSON TO PERSON |
12. | PICK UP THE PIECES |