原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO

日本とフランスを結ぶアンバサダー、クレモンティーヌが昨日から「ブルーノート東京」で心暖まるステージを繰り広げています。

ジャンルとしてはフレンチ・ポップに分類されるのでしょうが、そのレパートリーは驚くほどの幅広さです。今回もディズニー・ソングの「It's A Small World」、母国フランスを代表するナンバー「愛の讃歌」、「バラ色の人生」、日本のアニメ・ソングの「ムーンライト伝説」、「天才バカボン」、アメリカの古いジャズ・ナンバー「Tea For Two」などを次々と歌ってくれました。たとえ音楽になじみのないひとでも、彼女のライヴに足を運べば、最低ひとつは知っている曲に出会えるはずです。知っている曲が、目の前で歌われるのは誰にとっても嬉しいことだと思います。

歌詞はほとんどフランス語ですが、ときおり英語の歌も登場します。日本語で歌うことはありませんでしたが、大の親日家だけあってMC部分では日本語で話しかけます。また、画用紙に日本語を書き、それをオーディエンスに見せることもあります。そして「オー・シャンゼリゼ」ではリフレインを一緒に合唱します。ファンと一緒に楽しいライヴを作っていこうというクレモンティーヌの気持ちが、すみずみにまで反映されているのです。

途中で赤いドレスに着替えての、約20曲。ここまで多彩なプログラムをライヴに詰め込むアーティストは少ないはずです。今日はどんな曲を、あのウィスパー・ヴォイスで聴かせてくれることでしょうか。思いっきり期待しながら、いらしてください！
(原田 2014 3.1）