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ERIC BENÉT

artist ERIC BENET

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原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO


甘さと逞しさを併せ持つ現代屈指のR&Bシンガー、エリック・ベネイ。この公演を心待ちにしていた方も多いことでしょう。今回も彼は絶好調。先にステージにあがったバンドがイントロを奏で終わるやいなや、もう待ちきれないという感じで歌いながら楽屋から登場します。手を差し出すファンに笑顔と握手でしっかり応えながら、1コーラスを歌い終える頃にはすっかりワン&オンリーのフェロモンでクラブを満たします。

"1996年に作った最初のビデオからの曲だ"という前置きで始まったのは「SPIRITUAL THANG」。いわずとしれた彼の代表曲ですね。"この曲を知っているひとは本当のエリック・ベネイ・ファンだと思うよ"という説明のあと飛び出した「BE MYSELF AGAIN」では、イントロから沸きに沸きます。"君は昨日も聴きに来ていたね。その笑顔を覚えているよ"と最前列のファンに語りかけ、縦横無尽に名曲の数々を歌っていく姿は、まさにスター・エンターテイナーの輝きです。上着を脱ぎ、次にサングラスをとり、会場のすみずみまで見渡しながら、バック・バンドと一体となったパフォーマンスを繰り広げます。

「DON'T LET GO」では、もちろん場内大合唱。"僕の最初のNo.1ソングだよ。この曲が出てから15年になるけれど、今も結婚式で歌われているんだ"というMCの後に登場した「SPEND MY LIFE WITH YOU」では、キャンディス・ボイドと息のあったデュエットを聴かせてくれました。後半では「NEWS FOR YOU」(フランキー・ビヴァリー&ザ・メイズやアース、ウィンド&ファイアーへのトリビュートとのこと)、ファルセットが圧倒的な「SOMETIMES I CRY」など近年の名曲を立て続けに歌い、"日本のファンのために、特別に新しいレパートリーをお届けするよ"と、5月28日に日本先行発売されるカヴァー・アルバム『フロム・E・トゥ・ユー(Vol.1)』から「パラダイス~愛のテーマ(ALMOST PARADISE)」を、リリースに先駆けて披露。エリックの過去・現在・未来が一望できるだけではなく、日本のリスナーへの深い愛情が強く伝わる圧巻のライヴでした。公演は13日まで、その雄姿をぜひ至近距離で!
(原田 2014 5.12)

SET LIST

2014 5.11 SUN.
1st & 2nd
1. MY PRAYER
2. LOVE DON'T LOVE ME
3. SPIRITUAL THANG
4. THE HUNGER
5. CHOCOLATE LEGS
6. FEMININITY
7. PRETTY BABY
8. SPANISH FLY
9. DON'T LET GO
10. SPEND MY LIFE WITH YOU
11. NEWS FOR YOU
12. SOMETIMES I CRY
13. WHY YOU FOLLOW ME
14. YOU'RE THE ONLY ONE
EC. GEORGY PORGY

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